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互いの中心を愛撫しながら、自然に下になっている方の膝を二人はどちらともなく前に出した。 璃音の内股に頬を乗せ、優しく花芯を嬲りながら龍嗣は思う。
『こんなに淫らな膝枕も無いな』と。
璃音はとうに限界を迎えていたが、龍嗣を少しでも悦ばようとして、咥え切れない昂ぶりに慣れないながらも愛撫している。
どれだけ体を繋いでも、完全に染まりきれないというか、行為にスレない初心なところがいいのだ。
自分だけ快楽を貪るのは嫌だ、龍嗣にも気持ち良くなってほしいと鳴くのも可愛いと思う。
「ん…く…、ふぅ…」
龍嗣の怒張した雄刀を含んだまま、華奢な体が痙攣している。
『イったな…』
根元をきつく縛られて射精が出来ない璃音は、ドライで達した。
吐精する瞬間の顔もいいが、出せないままで達する時の顔は、体の中を這いずり回る快楽に負けてゾクリとする程なまめかしくなる。
ツインテールに隠されて見えにくいが、龍嗣の中心を咥えたまま、息を乱しているのがわかった。
「ごめ…なさい、ぼく…」
「謝らなくていい。
私が気持ち良くなるのを璃音が嬉しく思うように、璃音が気持ち良くて達くのが、私は嬉しいんだからね…。
根元は抑えてあるんだから、いっぱい気持ち良くなっていい。
達くときの君は、堪らなく可愛らしいからな…」
上気した顔が、更に赤くなる。
その妙な純粋さが龍嗣をもっと煽っていくのだと、多分璃音は気づいていない。
ぷっくりとした唇と小さな舌が与えてくれる快楽が、龍嗣の雄刀を絶頂へと導く。
小振りな花芯と蜜嚢を強弱つけて吸い上げ、龍嗣も璃音を追い上げる。
指で輪を作り、璃音の根元をきつく押さえ、射精を阻んでいたリボンを外した。
「あ…っ、ダメ、またイっちゃう…ぅ!!」
「気が合うな。 私も達きそうだ」
自身の限界を感じながら、相手を高みへと上りつめさせようと、舌を絡め、吸う。
せり上がっていく熱い迸りが中を摩擦して、全身がブルブルと震えた。
「あ…、あぁ…っ!!」
「う……、くぅ……っ!!」
ほぼ同時に二人は達し、鈴口からは淫らな白蜜が迸った。
璃音の白蜜を飲み下して龍嗣が身を起こすと、力無く横たわった璃音は、龍嗣の蜜を受け止め切れずに口の端から少し零しており、上気した頬を濡らす白蜜で、この上も無く淫らに見えた。
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