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 唇が重なったまま、龍嗣の指がチュニックの釦を外していく。  少しずつ、龍嗣の唇がずれていき、胸の蕾へと触れた。  クチュ…ッ 「ひぁ………、あぁ…んぁ…」  芯が通り始めた蕾を口に含み、反対側は指で潰される。  昨夜も今朝もあちこちを啄まれているのに、まだ躯は甘く痺れて悦んでしまう。  埋み火のような余韻は、ほんの少しの刺激で再び発火し、簡単に全身を包んでいく。  それは、甘美な痙攣となって璃音の意思すらも奪っていった。  チュ、チュ…  唇に含まれて舌に転がされる蕾は、コリコリと芯が通り、ツクリと疼く。 「ひぁ…ん、ふ…、んくぅ…っ」  龍嗣がやわやわと愛撫を施すたび、璃音の体はビクリと震えた。  カリ…ッ 「ひぁ………っ、あ…ああ…あ…あ………………ッ!!」  璃音の背中が反る。  更に甘い愛撫を求めて差し出されたような蕾を、龍嗣は軽く噛んで舌で先を転がすように突いた。 「や…っ、やん…ぁ………あ…ぅ…」  反対側は、指でキツめに挟んで潰し、緩めては再び潰す。それぞれ違う度合いで愛撫されるせいか、璃音は一層可愛らしく啼いた。 「こら、あんまり可愛く啼くと、ホントに最後までしてしまいたくなるじゃないか…」 「や…、可愛くなんか…、きゃ……っ!!」  龍嗣が向きを変え、璃音の二つの蕾を指でつまみながら、ジーンズの上から花芯を甘く噛む。  やわやわと精神を侵食していく快楽に、璃音は体を捩って抵抗しようとするのだが、龍嗣に足を押さえられていて敵わない。 「いや…、や…だ……、そんなのされたら、おかしくなっ…ちゃ…」  ひくん、と喉が鳴る。  華奢な体は、抵抗ひとつ出来ないままだ。 「どうした?  単に服地の上から噛んでるだけなのに、随分可愛い反応ばかりじゃないか。  こんなに可愛いと、もっともっと啼かせてみたくなるだろ?」 「………理由は、龍嗣がいちば…一番…わか…ってるくせに…。  いっ、いつも僕のこと…、んッ…、ぐずぐずに溶けちゃう…くらい…エロいことするの、龍嗣…でしょ…?」 「そうだったか…?」  クスクス笑いながら唇で何度も軽く噛む。 「んッ、あ…ああ―――――ッ!!」  ビクゥッ!!  上体が弓なりに反り、見開かれた目からは涙が零れた。

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