294 / 454
・
痙攣しかけているのをさりげなく無視をして、龍嗣は璃音のジーンズのジッパーを下げ開けたフロント部分を少しずらし、桜色に上気した花芯を引き出す。
ぴちゃ………っ。
先走りの蜜に濡れる括れまでを口に含み、ゆっくり舌で一周を舐めていく。
「や、や…ぁっ、あぅッ、あッ、あふ…ぁっ、あっ、ああっ!!」
鈴口に舌先を捩込むと、一層甘い啼き声が上がった。
「ふふ…、
璃音は、声も蜜も甘いな…。
きっと、璃音の体液は全部蜜で出来ていて、体は薔薇を練り込んだ菓子か何かで出来てるんじゃないか?
ああ、ほら…。
次々溢れてくる蜜も、とろとろに甘いぞ?」
「そ……な、そんなこ…と、ない…も…、あ……、はぁ…ッ!!」
キュッと切れ込みが深くなった蜜口を執拗に舌先で嬲られて、花芯の中を通る管自体が快感に震えている。
「そうか?
ほぅら、言ってるそばから蜜が次々零れてるじゃないか。」
「龍嗣が…」
「ん?」
「龍嗣が…、う…っ、意地…悪…するから…。
変なとこばっかり…いじるから…、んっ、だから…っ。」
ビクビクと躯を震わせ、璃音は龍嗣の頭に手を伸ばす。
少し癖のある髪の中に手を差し込み、抗議の意味を篭めて髪の毛を指に絡めた。
「仕方ないだろ?
あんまり璃音が可愛く啼くから、ついつい…な。
しかも、禁欲生活をしていたから、璃音にどれだけがっついても足りないんだ。
屋敷に帰ればまた禁欲生活が始まるかと思うと、まだまだ触れていたい、肌を重ねていたいと思ってしまうんだな…。
いけない大人だ、私は」
一旦唇を離し、根元からツツ…ッと舌でなぞりあげる。
「ん…ッ、龍嗣の…ばか…ぁっ!!」
「そうだな…」
蜜嚢をやんわりと噛む。
「いっつも僕のこと…いっぱい泣かす、エロ魔神…」
「璃音にだけ、とびきりエロいんだぞ?」
片側の蜜嚢を軽く噛み、反対側は指でクニクニと揉み上げる。
「ん…っ、エロ魔神なんか、大嫌い…」
「ホントにか? それは困ったな…」
ほんの少し眉を下げ、笑ってみせる。
その顔を見ると、璃音はいつも困ってしまう。
どうしても逆らえないから…。
だから、いつも最後には言ってしまうのだ。
「ごめんなさい…嘘…。 大好き…」
「私もだ」
璃音の花芯に口づけ、龍嗣はフワリと笑った。
ともだちにシェアしよう!