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とろとろと伝い落ちる蜜が、蜜嚢と後蕾をしとどに濡らす。
官能にひつくつ後蕾に、龍嗣は蜜を絡めた中指を突き立てた。
「きゃあああんっ!!」
ヌチュヌチュという音を立て、龍嗣の指が璃音の後蕾を犯していく。
硬くなった花芯も強弱をつけて吸われている上に、何度も中の善い部分が擦られて、璃音の腰が更に揺らめいた。
『嫌だ…、やめろ…ッ!!
璃音は、璃音は、そんなふうに荒っぽくするんじゃなくて…、もっと蕩かして、穏やかに愛されなきゃいけないのに…ッ!!』
瑠維の目からは、涙が零れ落ちる。
時間をかけて蕩かせ、極上の快楽を華奢な体に与えるのは、自分だった筈なのに。
体だけじゃなく、吐息も、魂すらも溶け合うように愛し合うのは、自分だけの筈だったのに…。
思えば思うほど、鼓動は激しくなり、言いようのない怒りが込み上げてくる。
そんな瑠維に気づくことなく、二人は上りつめて同時に痙攣を起こした。
「う……ッ、は…ん…っ」
「あっ、あっ、あ……っ」
璃音の花芯から少し薄い蜜が吹き上がり。龍嗣の雄刀からは、昨夜際限なくがっついたとは思えないような、濃い白蜜が迸った。
璃音の蜜を飲み干し、龍嗣は花芯を唇でやわやわと締め上げて、出し切れていなかった蜜を搾り取る。
「あ……っ、ん…っ」
余韻に体を震わせながら、璃音も龍嗣の白蜜を数回に分けて嚥下した。
こく…、こく…、という音が、龍嗣が放ったものを飲み下している音なのだと気づき、瑠維は目の前がクラクラとする。
「………っふ…」
未だ萎縮していない雄刀から唇を外し、璃音が顔を傾けた。
『………っ!!』
隙間から見えた璃音の顔は、トロンと目が潤み、受け止め切れなかった龍嗣の白蜜が、頬から顎へと伝い落ちている。
「こういう時の君は、なんて可愛い顔なんだろうね…」
体をずらして璃音を起こす。
顔に飛んでしまった白蜜を龍嗣が指で拭い取ると、躊躇いもなく璃音はその手についたものを、舌で舐め取った。
紛れも無く自分の弟の筈なのに、幼さもあどけなさも消えて、色香を漂わせ淫らな顔をしている璃音。
『や……めろ…ッ!!
璃音は、そんなケモノじゃない…ッ!!』
龍嗣の腕の中に包まれて、こめかみに口づけられてウットリとした表情をする璃音は、子供ではなくて淫らなケモノにしか見えなかった。
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