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 龍嗣に説教している間に体を綺麗にしてくるようにと、璃音は弓削から言われてしまった。  半ば誘ったのは自分だったので、一緒に説教をうけようとしたのだが。 「まずは流れ出てしまっているのと、中に残っているものの始末が先ですッ!!」  …と、ザックリ弓削に怒られたのだ。 「だって、龍嗣にがっつかれると、頭の中が蕩けて気持ちいいんだもん…。  龍嗣も、さっきは凄く嬉しそうだったし…」  久々に実家の浴槽に浸かり、璃音は手足を伸ばす。  中に出された蜜を自分で始末したが、龍嗣にしてもらうのと違って全然気持ち良くなかった。 「やっぱり、龍嗣に掻き出してもらいたかったなぁ…」  などと、呟いてみる。 (弓削が聞いたら、特大の雷が落とされそうだが。)  ぼうっとしながら湯に浸かり、天井を見ていると不思議な気分になってきた。  幼い頃から毎日入っていたバスルームなのだが、どうにも「他人様の家のお風呂」という感じがして仕方ない。  龍嗣と一緒に住む家が、璃音にとっての家になってしまったからなのだろうか。  完全に自分は龍嗣の腕や肌に馴染み、体の隅々まで愛されているから…なのか?  それだけに、引っ掛かっている案件が幾つかある。 「きっと龍嗣に話したら、怒り出すよね…。  でも、正直に言わなきゃ…」  色々と居心地の悪さを感じながら、璃音は浴槽に手をかけた。  璃音がバスルームで居心地の悪い思いをしている頃。  龍嗣は弓削から雷を落とされていた。 「昨夜、充分にがっついた筈では無かったんですか、旦那様!?  しかも、私は午前中も猶予を設けた筈ですッ!!  一時的に立ち寄っただけの屋敷で、しかも避妊具無しでなど…。  旦那様の絶倫っぷりは解っておりますが…。  昨夜から、璃音様に全て中出ししていたなどと聞かされたら、さすがにこの弓削、黙っている訳には参りませんッ!!」 「………」  龍嗣も返す言葉がない。 「確かに、昨夜はしっかり後始末をなさったでしょうけれど、大量に中に出したりしたら、璃音様のお体にかかる負担は如何ばかりの事か…っ。  成長しきって心配がなくなるまでは、ちゃんと避妊具を使用して頂きたいと、私は申し上げておいた筈です。  なのに…っ!!」  尚も言い募る弓削。 「あの…」  恐る恐る、その弓削の前に璃音が割り込んだ。

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