321 / 454
・
「い………っ!!」
鋭い痛みが脳天まで突き抜ける。
龍嗣なら時間をたっぷりかけて解してくれる場所に、慣らしもしないまま。
瑠維は硬い楔を璃音の後蕾に打ち込む。
「いやだ………ッ!!
痛い…、いたいよぉっ、やめて、やめて瑠維ぃっ!!
やだ…、龍嗣だけの場所なのに…っ、挿れないで、やめて、やめてよぉっ!!」
ずりゅっ。
瑠維が腰を進めてくる。
「う……ぁ……、あああああ―――――っ!!」
昨夜から何度も龍嗣を受け入れた場所に、瑠維の剣が押し入ってきた。
ピリッ。
本来なら行為に使わない場所だから、瑠維が押し入る度に傷ついているのがわかる。
璃音の血と瑠維の先走りが混ざり、ぬめりとなって進入を助けているのが、璃音は悲しかった。
「ひぅ………っ、痛い…っ、痛いよ、やめ…て…、瑠維、やめて…、そこはイヤだ…っ。
龍嗣にだけの…場所なのに…っ!!」
「煩いなあ、お前」
ばしいっ!!
さっきとは反対の頬を殴られる。
「ここは、エロ魔神の為のじゃない。
兄ちゃんの、だろ?
きつくて暖かくて、キュウっと締め付けてくる、璃音が兄ちゃんだけを受け入れる為の場所なんだ。
ほらぁ…、今は血が出ちゃってるけど、だんだん兄ちゃんのでトロトロになる…。」
グチグチという水音がする度、鉄っぽい香りが立ち上る。
龍嗣に抱かれていた時は、殆ど傷付いた事がなかった場所なのに。
いつも擦られれば悦ぶ場所は、瑠維の剣が掠めても反応すらしない。
「ヤ…だぁ………ッ!!
も…やだ…、やめて、やめてよ、痛い、痛いよ瑠維…っ」
ボロボロ涙を零して懇願しても、瑠維は腰を打ち付けるのをやめない。
一層きつく捩込み、璃音の中で大きさを増してくる。
「ふ…っ、キツくて凄くイイよ、璃音。
なぁ、兄ちゃんの注射、気持ちイイだろぉ?」
気持ちなんか良くない。
ただ痛くて不快なだけ。
「ほらぁ…、兄ちゃんの凄い硬くなってきた。
きっとミルクも熱くて気持ち良いぞ?
たっぷり注いでやるから…な?」
グチュグチュという音も、瑠維が立てているのだと思い知らされるだけで、厭わしい気になる。
なのに、瑠維は気づかない。
後蕾を穿ち、自分本意に剣を出し入れするだけで、璃音が感じてないことにも…。
「イヤ…、嫌だ…っ!!」
「く…ふ………ッ」
ぐぐ…っ。
璃音の後蕾を軋ませ、瑠維の剣が硬さを増す。
激しく打ち付けていた腰が小刻みになり、剣が深みに差し込まれ、瑠維の体が痙攣する。
「はぁ………ッ!!」
ビュルッ!!ビュルビュル…ッ!!
「嫌…、嫌だ………っ
やぁあああああ――――――ッ!!」
龍嗣の蜜を注がれて悦んだ場所…璃音の最奥に。
瑠維の白濁が迸った。
ともだちにシェアしよう!