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「い………っ!!」  鋭い痛みが脳天まで突き抜ける。  龍嗣なら時間をたっぷりかけて解してくれる場所に、慣らしもしないまま。  瑠維は硬い楔を璃音の後蕾に打ち込む。 「いやだ………ッ!!  痛い…、いたいよぉっ、やめて、やめて瑠維ぃっ!!  やだ…、龍嗣だけの場所なのに…っ、挿れないで、やめて、やめてよぉっ!!」  ずりゅっ。  瑠維が腰を進めてくる。 「う……ぁ……、あああああ―――――っ!!」  昨夜から何度も龍嗣を受け入れた場所に、瑠維の剣が押し入ってきた。  ピリッ。  本来なら行為に使わない場所だから、瑠維が押し入る度に傷ついているのがわかる。  璃音の血と瑠維の先走りが混ざり、ぬめりとなって進入を助けているのが、璃音は悲しかった。 「ひぅ………っ、痛い…っ、痛いよ、やめ…て…、瑠維、やめて…、そこはイヤだ…っ。  龍嗣にだけの…場所なのに…っ!!」 「煩いなあ、お前」  ばしいっ!!  さっきとは反対の頬を殴られる。 「ここは、エロ魔神の為のじゃない。  兄ちゃんの、だろ?  きつくて暖かくて、キュウっと締め付けてくる、璃音が兄ちゃんだけを受け入れる為の場所なんだ。  ほらぁ…、今は血が出ちゃってるけど、だんだん兄ちゃんのでトロトロになる…。」  グチグチという水音がする度、鉄っぽい香りが立ち上る。  龍嗣に抱かれていた時は、殆ど傷付いた事がなかった場所なのに。  いつも擦られれば悦ぶ場所は、瑠維の剣が掠めても反応すらしない。 「ヤ…だぁ………ッ!!  も…やだ…、やめて、やめてよ、痛い、痛いよ瑠維…っ」  ボロボロ涙を零して懇願しても、瑠維は腰を打ち付けるのをやめない。  一層きつく捩込み、璃音の中で大きさを増してくる。 「ふ…っ、キツくて凄くイイよ、璃音。  なぁ、兄ちゃんの注射、気持ちイイだろぉ?」  気持ちなんか良くない。  ただ痛くて不快なだけ。 「ほらぁ…、兄ちゃんの凄い硬くなってきた。  きっとミルクも熱くて気持ち良いぞ?  たっぷり注いでやるから…な?」  グチュグチュという音も、瑠維が立てているのだと思い知らされるだけで、厭わしい気になる。  なのに、瑠維は気づかない。  後蕾を穿ち、自分本意に剣を出し入れするだけで、璃音が感じてないことにも…。 「イヤ…、嫌だ…っ!!」 「く…ふ………ッ」  ぐぐ…っ。  璃音の後蕾を軋ませ、瑠維の剣が硬さを増す。  激しく打ち付けていた腰が小刻みになり、剣が深みに差し込まれ、瑠維の体が痙攣する。 「はぁ………ッ!!」  ビュルッ!!ビュルビュル…ッ!! 「嫌…、嫌だ………っ  やぁあああああ――――――ッ!!」  龍嗣の蜜を注がれて悦んだ場所…璃音の最奥に。  瑠維の白濁が迸った。

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