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ぽろぽろ…。
ぽろぽろ…。
璃音の目から次々涙が落ちていく。
龍嗣だけを受け入れていた後蕾を瑠維に散らされて。
誰からも気付かれないまま瑠維に貫かれ、龍嗣だけの場所に白濁を注がれた。
「ほら、力抜けよ。
兄ちゃんので、中も綺麗になったしさぁ」
クスクス笑い、出しきれてないものを璃音の中に尚も瑠維は注ぎ込む。
「ごめんな、璃音。
兄ちゃん、あんまり気持ち良くってさ、ちょっと早かったか?
今度はさ、璃音の中いっぱいグリグリして蕩かしてやるからな?」
硬さを失わない剣を突き入れたまま、瑠維は再び腰を揺すり始める。
ビシ…。
何かが頭の中で壊れたような音がした。
「なぁ、璃音。
兄ちゃん、ずうっと璃音の事が好きで好きで堪らなかったんだぞ?
なのに、兄ちゃんが知らない内に、オッサンに懐いてるなんて、凄くショックだったんだからな?
だから、いけない子の璃音に、お仕置きしなきゃいけなくなったんだ。
もう、誰にも懐いたり、話したりなんかするんじゃないぞ?
もう、解ったよな?」
半ばうっとりとした瑠維が、抜け落ちる寸前まで剣を引き、一気に突き入れる。
ビシ…ッ。
璃音の中でまた何かが壊れた。
ズチュズチュと音を立てて瑠維が出し入れする度、璃音の中で壊れる音が鳴り続ける。
『ごめんなさい、龍嗣…。
僕…、瑠維を止められなかった…。
龍嗣だけに捧げたかったのに、瑠維に…汚されてしまったもの…。
もう、龍嗣に愛してもらえる資格…無くなっちゃった…』
ほろほろ零れ落ちる涙も、もう瑠維を止められない。
気持ち良くて璃音が泣いているのだと思ったのか、一層深く突いてくる。
『父さん、母さん…、瑠維はもう…壊れたままのケダモノになっちゃった…』
両手を縛られたまま、思うさま嬲られている自分。
何一つ出来ないまま、瑠維を諌める事も失敗してしまった自分。
悲しくて、情けなくて、怖くて、泣くしかできない。
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