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「ん…っ、やぁ……う!!」  大柄な小鳥遊に押さえ込まれて、胸の尖りを責められる。  璃音以外に反応などしたくない…するハズなんかない…。  瑠維は、体をびくつかせながらも、必死で抗おうとした。 「怖いか?」  壁に凭れた弓削が冷ややかに聞く。 「想っている相手以外に触れられるのが、どれほどの屈辱なのか…。  伴侶と定めた相手以外に捩じ込まれる怖さ…。  それを、貴様は身勝手な理由であれに強要しただろう?  なら、貴様に課すペナルティーも同等にしなければ、意味が無いだろうが」  冷ややかな瞳は、誰かに酷似している。  それは。  瑠維も良く知っている人間に似ている気がした。 「嫌だ…、やめろ、やめろぉっ!!」  必死で体をよじり、小鳥遊に抗う瑠維。  小鳥遊が何を自分にしようとしているのか解っているからこそ、瑠維は抗った。 「嫌だッ!!  俺の中に挿れていいのは、璃音だけなんだッ!!  璃音に挿れていいのは俺だけだし、俺に挿れていいのは璃音だけなんだから…っ!!」 「………すっげえ理屈だな…。  でもな、璃音の気持ちを踏みにじって突っ込んだのは、紛れも無くお前だろ?  璃音は、嫌だって泣かなかったか?  やめろって頼まなかったか?  ろくな慣らしもしないで突っ込んだんだろ?  じゃなきゃ、あんなふうに血まみれにならねえだろうが。  あんな事をした時点で、お前は璃音の番いの資格は無くなったようなもんだろ」  瑠維を組み敷き、小鳥遊は絞り出すように言う。 「違う!!」 「何が違う?」 「あいつは…、あんな奴に抱かれて善がってたのは璃音じゃない!!  だから、俺の知ってる可愛い璃音に戻してやんなきゃいけないんだっ!!」  瑠維が叫び、それを聞いた小鳥遊が一瞬絶句した。 「………。  おいおい…。  思い込みも、ここまでのレベルになりゃあ凄ぇな…。  心底好きな相手が他の奴に惚れて抱かれたら、強要しても罪じゃねえってか?  そりゃ随分な主張だぜ…。  大体、あいつらは来年の夏には結婚する筈だったろ?  婚約の決まった番いの間に割り込んで、勝手に引っかき回した事を正当化すんじゃねえ」 「………ぅあっ、……ひ……あ……っ!!  や…っ、んあ…………っ!!」  瑠維の両方の小さな尖りを小鳥遊がキリキリと抓り上げ、更に力を入れて指で潰されると、痛みに体が跳ね上がった。

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