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「ん…、ぅあ………っ」  ヒクリ。  小鳥遊がやわやわと胸の蕾を嬲り、甘い痺れが少しずつ瑠維の体を侵食している。 「いやだ…、やめ…っ」  まるで、甘い蜜でも染み出しているかのように、小鳥遊は胸の尖りを舌で転がす。  チュ…  チュ…  唇に含み、舌で転がしたり、時折弾いたりしながら、左手はジーンズの中を弄ぶ小鳥遊。 「ふ……っ。  よく言うぜ…乳首も下も、カチカチにしてんじゃねえか」  キュッと、花芯を握られて、瑠維の体がビクビクと跳ねる。  フロントがゆるめられたジーンズがずり落ちて行き、膝までが露わになった。  不本意な行為に反応してしまった花芯。  布地を持ち上げて、恥ずかしい形になっている。  トロトロ零れる先走りの蜜が下着を濡らしてしまっているのが、瑠維は嫌だった。 「すっげ、ヌルヌル…」  小鳥遊が胸を含みながらクスリと笑い、更に軽く歯を当ててくる。 「や…、触んなあッ!!」  執拗に胸を責めていた唇が少しずつ下に下がって行き、瑠維すら知らなかった快楽を、体の中から掘り起こされ。  頑なな体も理性も、グズグズになっていく。 「片足だけ外してやるよ」  器用に片手だけでロープを外し、小鳥遊は瑠維のジーンズと下着を引き抜く。  拘束された右足のほうだけ、ジーンズと下着が足首の所で放置された。 「へえ…。  なかなかそそる体してんじゃねえか…」  あられもない姿にされ、瑠維はカタカタ震え始める。 「やめ…、んあ………ッ!!」  蜜を零す花芯が、絶妙な力加減で握り込まれて、ほろほろ涙が零れた。 「こんなの、まだまだ序ノ口だぜ…?  忍より俺の方が先で、お前ラッキーなんだからな?  なんたって、鬼畜眼鏡だし、お前のここ…」  瑠維の花芯をやわやわ握り、うっそり笑う。 「表情一つ変えないで切り落とす位、平気でやるぜ…。  間違いなく………、な」 「………ひっ!!」  背筋を氷塊が滑り落ちたような気がする。  今更になって気づく。  自分が璃音にした仕打ちが何だったかを。  愛ゆえの行為などではなく、薄汚い欲に塗れた独りよがりの行為だっただけだと…。  想いの通わぬ、汚らしい強姦なだけだったのだと。 「…やめろっ、やめ………、嫌だ、嫌だああああああっ!!」  瑠維は、ほろほろ涙を零して叫んだ。

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