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「うあああああッ!!」
望んでもいない行為の果てに、最奥へと吐精されて瑠維は哭いた。
後蕾は散らされ、流れた血はシーツを汚している。
同じだけ、心も粉々にされていた。
「………っふ…。
コイツの中、絡みついて来て凄くいいぜ、忍。
どうするよ、交代すんのか?」
熱で倒れた璃音をつまみ食いした時よりも淫らな顔で、小鳥遊は弓削を見る。
「もう少し突っ込んどけ。
ああ…、玲は体を起こしていた方がいい」
眼鏡を外し、弓削がベッドに膝を乗せた。
「…うっく…、……っふ…」
涙に濡れる瑠維の顔を覗き込み、どれだけ絶望が心を砕いてしまっているかを見る。
「番い以外に躯を散らされる屈辱…、漸く解ったようだな。
ついでに、もう一つ…」
ツツツ…ッと、指が肌の上を滑っていき、萎縮した瑠維の剣の根元で止まった。
「…んっ、なに…する気だよ…っ!?」
「決まってる。
貴様が貫いた璃音の花筒の感触を、上書きして消してやるのさ。」
くつくつと笑い、氷のような瞳で瑠維を射抜く。
「………?
…………っは、やだっ、やめろっ、やめ………っ、んあっ、……やぁ……うッ!!」
瑠維は体を硬直させた。
小鳥遊に貫かれたままで、自分のものが弓削咥えられたからだ。
「ん、や………っ、っは、んああっ!!」
温かく、濡れた感触は、確実に瑠維の中心を昂ぶらせていく。
「あッ、すげ………っ、コイツん中、キツキツで…キュウキュウ絞まる…、すぐイキそ…」
弓削によって煽られる瑠維は、快感を逃がし切れずに後ろを絞める。
それは、ダイレクトに小鳥遊を締め付け、衰えていなかった雄刀を滾らせてしまった。
ましてや、普段は怜悧で冷静な弓削が、瑠維の中心を口に含み、舌を這わせる様は、視覚的に物凄く訴える。
瑠維に締め付けられるだけでなく、弓削の淫らな姿に、小鳥遊は興奮が収まらない。
「あっ、あっ、あ…っ、んあッ!!」
巧みな口淫に瑠維も自然に腰が揺れ、強弱のある締め付けも相まって小鳥遊を追い上げる。
瑠維の後蕾と、弓削の口から漏れる濡れた音…。
蜜嚢や根元が灼熱を帯びて、小鳥遊もユラユラと腰を使う。
その、瑠維と小鳥遊の中心を弓削の指がキツく締め付け、間近まで迫っていた二人の逐情を阻んだ。
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