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うなだれてシャワーを浴びる瑠維を、バスタブに腰掛けていた小鳥遊が引き寄せる。
「な…っ!!」
「う・し・ろ。
入れたまんまじゃ腹が痛くなるからさ、掻き出さなきゃなんねえだろ?
ほら、力抜け。」
ツプリ。
小鳥遊の指が、瑠維の後蕾に突き立てられた。
「…んう……っ!!」
ゆっくり指が後蕾を広げると、白蜜がトロトロと溢れ出してくる。
一人分とは言い難い、多量の白蜜…。
「流石に、二人分のだと掻き出すのも大変だろ?」
「ん……、んん…ッ!!」
指が二本に増え、中を広げながら白蜜を掻き出していく。
中のポイントを掠めて、瑠維の中がジワリと悦んだ。
「あ……、んあ…ッ!!」
「もう少し我慢しろ。
忍もかなり注いでたから、まだまだ中に残ってる…」
昨夜の蹂躙っぷりが嘘のように、小鳥遊は優しく掻き出してくれる。
瑠維が痛がる部分を避け確実に掻き出す指は、外科医だけあって長くて繊細だ。
「少し、体を傾けな…、ん、そう…。
だいぶ取れたな…」
中をあらかた掻き出し終え、今度は温いシャワーを当てて清める。
その洗浄も本当に優しくて、瑠維は畏まったままでいた。
「ほら、こっち向け。」
向きを変えられて、丁寧に体を拭かれる。
耳の後ろや腋の下など、隅々まで優しく拭かれた。
当たり前のようにされてしまったので、瑠維は大人しくしていたが。
「ん、いいんじゃね? 服、着ちまいな」
ガシガシと頭を拭きながら、小鳥遊は瑠維に服を手渡す。
あちこち軋む体でぎこちなく服を着ていると、上機嫌の小鳥遊に着せられる。
「………ども」
「どういたしまして。
んじゃ、メシにすっか?
…よっと…」
「んあっ!?」
気がついたら、長身の小鳥遊の肩に担がれていた。
「なっ、なにす…っ!!」
「足腰立たねえだろ?
運んでやっから、大人しく担がれてろ」
運ばれている間に、目に入る内装を見て気がついた。
「ここ…、県境の別邸…?」
「あ?ああ…。
最初は晶と鬼夜叉の家にしようかと思ったんだけど、こっちの方がいいって事になったんだ。
璃音の気配が近いと、お前にお仕置きしても効果がねえからな…」
「………?」
「執着が深くて、ぶっ壊れてただろ?
そういう時は、執着相手の気配が感じられなくなるまで離さなきゃなんねえの」
眉をひそめて、小鳥が階段を上がった。
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