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ずくんっ。
服地の上から胸の蕾がキツく抓られた。
「ひあ…っ、ああ…ッ!!」
弓削と小鳥遊が左右の蕾をそれぞれキツく摘み上げる。
キリキリ…
キリキリ…
強く抓り、指を離す。
グリグリと潰すように抓り、血流が滞って痺れる直前に再び指を離す。
ジワジワと血流が戻り、体のあちこちに淫らな火が点る。
ギリ…ッ!!
「……っふ、あ……っ、ひあぁ…っ、あああああッ!!」
痛い…ッ!!
…キリキリと抓られて、ダイレクトに脳と中心に向かって電流が突き抜ける。
ふわ…
蕾がちぎれそうな位の痛さを感じた瞬間、二人の指が離れた。
じわり…
「……っふ」
血管の中を、せき止められていた血液が通っていき、胸がピリリと痺れる。
それが堪らなく悦くて、瑠維の花芯が少しずつ硬くなってきた。
「ん……、んん……っ!!」
痛さではなく、精神と体を蝕んでいく疼きに瑠維の目から涙が零れる。
痛い。
でも、別の痛みが欲しくて瑠維は小鳥遊を見上げた。
「ん? どうしたよ?」
瑠維が何を欲しくて見上げているのか知っているのに、小鳥遊は敢えてはぐらかしてくる。
「………っ」
チャリ…。
小鳥遊が手の下に置いている、細い銀のチェーンで繋がれた物に目を向けると、クスクス笑いながら覗き込む。
「これ、欲しいのか?」
「………んっ」
「どうして欲しいか言ってみな。
素直に言うなら、考えてもいいかもな…。
ま、矜持の高いお前にゃ無理だろうけど」
そう。
璃音だけを求めていた瑠維なら絶対言えない。
怖いから。
この二人は璃音に求愛してるから、きっと本当に欲しい物を瑠維にはくれない。
「言ってみろ。
お前が欲しいものを。
一つ一つ言えばいい」
二人の言葉に、ふるふると頭を横に振り視線を外す。
「言ったって、欲しいものなんか俺にはくれないだろ?」
「言わなきゃ解らないじゃないか」
「嘘だ」
「嘘じゃない」
「無理だろ?
あんたらは璃音に求愛した人間達だから、最終的にはあいつのトコに戻る。俺を璃音から引っ剥がした後は、璃音のトコに戻っちまう癖に。
嘘…つくなよ」
じわり。
自然に零れた本音とともに、潤んだ瞳から涙が落ちた。
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