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 チュ…。  傷口に滲んだ血を弓削と小鳥遊が舐め取る。  ぞくんっ。 「あ…、はぁ……うっ」  もう、触れられてもいない筈の胸の蕾がキュウキュウと勃ち上がってきた。  甘く蕩けさせるように首筋を舐められて、ジワジワと中心も蝕まれてきているのがわかる。 『お前だけを一生愛し抜く』という意味で首筋を噛まれ、舐められて。  心も躯も悦んだ。 「お前を一生かけて食う。  意地っ張りで素直じゃねえから、ずっぷり調教してやる。  覚悟しとけ」 「逃げたくなっても、逃がしてやらん。  死ぬまで啼かせてやる」 「…っふ、んぁ…、ああ……んッ!!」  まだ服を脱がされた訳でも無いし、胸や中心を口に含まれてもいないのに…。  躯がズクズクと疼いて堪らない。  首筋を噛まれて舐め上げられただけで、体を繋いだ位の快楽に蝕まれる。 「うく…っ、…ふ……ぅっ」  何処か触られたら、直ぐに達してしまうような気がした…。 「………くれんの…?」 「「……?」」 「俺のこと…、一生食う…?」 「ああ。食う。  隅々まで全部、俺達の指と唇と舌でな。  深いとこまで繋がって、溶けあうんだ」 「俺のこと、死ぬまで啼かす…?」 「啼かせてやる。  お前が触れて欲しい場所を全部責めまくって、嫌がっても啼かせる。  だから、あれに向けていた気持ちを、俺達二人に寄越せ。  極上の快楽と悦びを、お前にやる」  ずくり。  胸になにかが突き刺さった。 「………ホントに?  ホントにくれんの……?  璃音にしか向けてない気持ちを、あいつが受け取らなかった気持ちを、あんたたちは受け入れてくれんの?」 「ああ。全部受け止める。  お前ん中の虚無も全部埋めてやる。  俺達二人が完全に埋めてみせる」 「人一倍深い情も、人一倍深い我が儘も、全部俺達二人が受け止める。  心も体も、全部満足させてみせる」 「抱いてくれんの…?」 「抱きまくるに決まってる」 「俺達二人のような鬼畜には、お前がちょうどいい」  不敵な笑みの二人に、瑠維の心が軋む。 「…俺の中の虚無、埋めんの?」 「「ああ…」」  遣り処の無い想いも、体も、全部…この二人は食い尽くしてくれる…。  きっと、心の中にぽっかりと空いた穴も、埋めてくれる。  期待は、確信に変わり始めた。

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