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 露わになった胸の蕾を二人が啄む。  小鳥遊はやわやわと唇で含んで、舌で転がす。  弓削は時折歯を当てたりしながら、強弱を付けて吸い上げる。  どちらがくれる愛撫も、瑠維を甘く痺れさせた。 「あ…ッ、あああッ、うあ…っ!!」  びくびくと体が跳ね、花芯を熱くする。  パジャマの中で、はしたなく蜜を滲ませて硬くなっているのを知っていて、二人は敢えて手を触れない。  手錠をかけられた瑠維の手を片方ずつ握り、残った方の手は芯を通らせた蕾を摘んだりしている。 「……っふ」  あまりの気持ちよさに腰が揺れて、瑠維は恥ずかしくて仕方ない。 「どうした?  して欲しい事があるなら、言え」 「何が足りない?  俺達に何をして欲しいんだ?」 『い…、言える訳ねえだろ…っ』  口をぱくぱくさせて潤んだ目を向けているのに、肝心の欲しい部分を触ってくれない。  わざと焦らして本音を引き出そうとする二人に、瑠維は拗ねたように視線を送る。 「じゃあ、俺達の手を掴んで欲しいとこにもってけ」 「………どうやって持ってくんだよ…」 「「………………あ"……。」」  頬を膨らませる瑠維に、小鳥遊も弓削もようやく気づいた。  瑠維の両手首は、手錠で固定されていたのだから。 「そうだな、これじゃあ持って行きようがないな」 「悪い、すっかり忘れてた。  玲、鍵を出せ」 「おう」  サイドテーブルに置いていた鍵を取り、小鳥遊が解除する。  チャリ。  体を起こし、弓削は外した手錠を床に放った。 「すっかり忘れてんじゃねえよ…」  拗ねた瑠維の唇を交互に契り、二人は何度も角度を変えて貪る。 「だから、悪かったって」 「お前だって、はめられた時に嬉しそうだからいけないんだぞ?」  反省の薄い言葉の代わりに、口づけは甘くて蕩けそうな程で。 「………あんなの、嬉しくなんかねえっつの…。  ………あっ、んんん…っ」  本当は、少し繋がれた時にドキドキしていた筈の瑠維も、頬を膨らましつつも甘い口づけを受け入れる。 「随分上手くなったじゃないか」 「そ、そんなことねえし…」 「舌の絡め方が、特に、な」 「うっせ、馬鹿…。  あ…っ、ん…ふ……っ!!」  反論しながらも差し入れられる舌に舌を絡め、送り込まれる唾液を嚥下しては甘やかな吐息を漏らした。

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