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 チュ…  チュ…  交互に契ってくる唇に、瑠維の体が再び蕩けだした。  今まで与えられていたものなど、単なる戯れ事なのではないかと思えるほどの甘くて濃厚なる口づけは、甘噛みをされた事で、一層体を痙攣させてくる。 「あ…ん……、んんん…ッ!!」  鼻から抜ける瑠維のあえかな声が弓削と小鳥遊を煽りたて、口づけは深く甘くなっていく。  そうさせているのが自分なのかと思うと、瑠維も自然に舌を差し出し、口腔を嬲る舌を愛しげに搦め捕った。 「食って…、ん……っ、俺のこと食って…くれる…?」 「ああ…、食ってやる…」 「全…部……、ふあ…っ、全部食って…、俺のこと、隅々まで食い尽くして…くれる…っ?」 「ああ、食い尽くしてやる」 「………早く……、……食って…」  問い掛けが、懇願に変わった。  それは、瑠維の執着が璃音から剥がれた事を意味している。 「お前の望むままに食い尽くしてやる。  文字通り、一生かけてな…。  お前は、俺達だけのものになるんだ」 「お前が欲しがるだけ全部注いでやる。  愛情も欲望も、全部注いで充たしてやる。  俺達は、お前だけのものだ」 「………来て…、んあ………っ!!」  胸の蕾に二人の唇が触れて、瑠維はブルリと身を震わせた。  彼らが一番に想っていた筈の璃音から離れ、自分だけを想ってくれる…。  一生かけて瑠維を食い尽くし、深い情を注いでくれる…。  最も愛しいと思っていた璃音ではないけれど、自分の我が儘な想いを受け止めてくれる相手を得ることができた…。  それは、瑠維にとって嬉しいものだった。 「……あ……んっ、……ふ…ぁ…、きて…、早く来て…、俺のこと食って、噛んで、舐めて…、んん…っ、貫いて………、早く…、早く…っ!!」 「こら、煽るんじゃねぇ。  じっくり食うから、大人しくしとけ」 「…やだ…っ、も、焦らすなよぉ…、早く…、少しくらい…痛くてもいいっ、早く食って…っ!!」 「堪え性の無い奴だな。  我が儘っぷりも、強情っ張りも、誰に似たんだか…。  あんまり我が儘言うなら、お仕置きしてやらなきゃいかんな…」 「お仕置きでもいいっ、早く…っ」  目の縁を紅く染め、瑠維が潤んだ瞳を向けると、二人はニヤリと笑ってから細い体にのしかかる。 「…きゃあああんっ!!」  瑠維が掠れた声を上げた。

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