「ああ…っ!!」 　目の前が真っ白になり、体が痙攣を起こす。 　下着もパジャマも、ずり下げられもしないまま、瑠維は白蜜を迸らせた。 「…っは……、…んう…」 　甘いけだるさが全身に広がる。 　ただ花芯を扱かれただけなのに、幾度も体を繋いだかのような快楽…。 　深い情と欲を向けられる事がこれだけの悦びを齎すなど、想像もつかなかった。 「随分よかったみたいだな…」 　チュ… 　小鳥遊が唇を契る。 「あ…、……ふ…ぅ、んん…ん」 　舌が絡まり、再び蕩けていく。 「軽く撫でただけで感じるなんて、なかなか可愛いじゃないか」 　今度は弓削が瑠維の顎を掴んで向きを変え。 　チュ… 　体の中の燠火に火をつけるように、唇を契った。 「んんん…、ん…、んんん…―――っ!!」 　絡めた舌を引き、瑠維の舌を誘い出し、軽く歯で噛んでくる。 「あむ…っ、んふ…ぅ…、あ………ん、やっ、やらぁ…っ」 　弓削の顔を少し反らさせ、小鳥遊が瑠維の舌を舌先で突く。 「あふ…っ、は………んんっ…」 「…ふ………、は……っ」 「………んっ、んんん………っ」 　ぷちゅぷちゅ… 　ぴちゃぴちゃ… 　水音が立ち、二人の舌と自分の舌が触れて、舌だけではなく耳まで犯されているような感覚になる。 　ただ味を感じる器官なだけの舌が、こんなにいやらしくて、気持ちいいと感じるなんて思わなかった。 「あ……、ああ……、んんん…、ら、ら…めぇ………っ」 　舌先や舌根を突かれ、なぞられ。 　胸の蕾と花芯も指で嬲られて。 『悦い………。 　凄く………いい…ッ!!』 　あまりの気持ちよさに、体がフワフワと浮いているような錯覚さえ覚える。 『二人に舌を嬲られるのが、こんなに気持ちがいいなんて…。 　何で…？ 　何で、こんなに欲しいんだろう…。 　キスだけじゃなくて、もっとやらしいことが…』 　舐めて。 　噛んで。 　触れて。 　組み敷いて。 　思うさま、貫いて。 　そして。 　灼熱に煮え滾る白蜜を、注ぎ込んで…。 「も、やぁ…。 　早く、ほしい…よ…」 　はらりと落ちる瑠維の涙を拭い、二人が笑う。 「欲しいなら言え」 「素直に言ったら、欲しいだけやる」 「…………っ」 　もう、とうに瑠維は堕ちていたのだ。 　極上の二人の牡の腕の中に…。