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 唇は弓削に、胸は小鳥遊に口づけられて、瑠維は切なげに身をよじった。 「ん…、は…んっ」  なんて気持ちが悦いんだろう…。  どっちの啄みも、瑠維の熱を煽ってくれる。  昨夜までの行為は、一体何だったのだろう。  二人に責め立てられるのは同じなのに、体を貫く悦びが今夜は格段に違うのだ。  伴侶に嬲られる悦びの深さは、瑠維を翻弄する。  一人だけでも極上の快楽なのに、二人の伴侶に愛撫を施されているのだから、魂の奥底から沸いて来るような甘い疼きは、今まで味わった事が無い程のもの…。 『ダメ…、も…頭の中…溶け…そ…』  四肢からは力が抜け、二人に抗えないまま瑠維は啼き続けた。  クチュクチュ…。  瑠維の中から淫らな獣を誘い出すように、弓削は口腔を舌でなぞる。  お互いの舌を絡ませ、歯列をなぞり。  駆け引きをするように、誘い出した舌を軽く噛む。  口づけに蕩ける体は、小鳥遊が胸や脇腹を軽く啄んで煽ってくる。  止まらない。  底の見えない快感が、後から後から湧いてきて止まらない。  二人が与えてくる快楽がもっと欲しくて、欲望が止まらない。 『…どうしよう…。  俺…、もう、なにが…なんだかわからない…。  二人が欲しくて…ぐっちゃぐちゃにされたくて…痛くして欲しくて止まんない…。  どうしたらいい…?  欲しい…欲しくて仕方ない…』  うっすら目を開けて、瑠維は弓削を見つめた。 「…欲しいか?  まだ、軽い前戯もしてないだろう?」  唇を離し、弓削が熱っぽい吐息混じりに囁く。 「…いい…。  だって、玲にされる前に、二人して蕩かしたじゃね…か…。  だから…、じゅ…ぶん…」 「そうか…?  じゃあ、このまま挿れる。  欲しい向きがあるなら言え…。」 「向か…い…合わせ…がいい…。  …ん……っ、早…く、早く…ぅ」 「分かった。  分かったから、そんなに急かすな」  吃逆をあげるように啼く瑠維を宥めながら、弓削は華奢な体をベッドに横たえた。 「早く…っ、欲し…」  ほろりと零れた涙に唇を当て、弓削がチノパンのフロントを緩める。 「欲しいだけ、注いでやろうな…」 「ん…っ」  既に、自身の愛液と小鳥遊の白蜜で濡れた後蕾に、弓削がいきり立つ楔を宛がい。  ツプリ…。  ゆっくりと、花筒の中へ押し入れた。

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