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第5話

「あんた見られるのが趣味なの?」 「えっ!あ、うん!」 枝豆を拾って器に戻していると、イケメンがしゃがんで俺に目線を合わせてきた。顔が近くなると、そのイケメン度はアップする。肌はきめ細かく、毛穴が見えない。筋の通った鼻に左右対称の顔、パーツが狂いなく配置されている。 「はっ、即答出来るのすげぇな。」 ふっと小馬鹿にした笑い方が様になっていて、不思議とイラッとせずに見惚れてしまう。 「ねぇ、あんた相手いないの?1人?」 「うん。…あっ!このホテル、お一人様駄目だった?」 時々そんなホテルがあるのだ。何も書いてなかったから大丈夫だと思っていた。 「いや、大歓迎だけど。ってかそんなに見られたいなら、ここの廊下、この格好で歩いてみる?」 「えっ!いいの?!」 「くくっ…、いいよ。」 俺は願ってもない提案に食いついた。変態な格好は従業員に見せてはいたが、自分自身は部屋から一歩も出たことはない。ラブホは出るために清算しないといけないので出来るとは考えなかった。でも従業員が言ってくれてるって事は、出来るんだ。部屋の外を。この格好で歩く事。 ゾクゾクゾクっと背筋に電気が走る。そして下腹部に熱が溜まってきた。 「いくらかかるの?あんまり手持ちなくて、1万だったら出せるけど。」 「いや金は要らない。でも1つ条件。」 「条件?」 「うん。俺に散歩させて。」 「散歩?」 「そう散歩。首輪つけて、その格好で犬みたいに四足歩行して歩いて。人間散歩してみたかったんだよね。」 「犬みたいに四足歩行……」 俺はこの格好で首輪をつけて四足歩行している自分を想像した。 そしてその姿は堪らなく興奮した。 「是非よろしくお願いします!」 そう返事すると、イケメンは一旦フロントに戻って大型犬がつけるようなゴツい首輪を片手に持ってきて俺につけたのだった。

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