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第2話 自覚あり

僕の家は女3人男2人の女家族。お姉ちゃん達が読んでた少女漫画を僕も読んでたんだ。でもやっぱり僕も男の子だから気がついたらちょっとずつえっちなシーンも見たくなってきてた。漫画を買うと家族にバレちゃうから携帯でエッチな漫画を読むようにしたんだ。 「旭くんかっこいいなぁ、仲良くなれないかな。」 イケメンと付き合ってこんなことやあんなことされてみたいな、優しい旭くんでもエッチの時は男の顔になるのかなぁ。 「おまえみたいな下心丸出しのやつと友達になんねえだろ。」 「下心なんてないし!友達になりたいだけ!」 エッチな漫画を開いたまま寝てた時に蓮斗がうちに上がり込んできて、ぼくのこの趣味はバレてしまった。 「ねぇ。今日も僕んちくるの?最近毎日来てるよね」 「当たり前だろー。どうせ家隣だし。」 「あっそ。まぁ別にいいけどさ」 ちらっと蓮斗の顔を見つめる。くっきりとした二重。薄い唇。身長も高い。女子からモテてる蓮斗。彼女とか好きな人はいないのかな。 蓮斗が僕の視線に気づく。 「何見てんだよ。ついに俺がイケメンだってきづいちゃった?」 むきーっ!そんなのずっと前から分かってるよ!やっぱりこいつイケメンだけどムカつく!!

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