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第13話 二人の関係は
しばらくの間睨み合いが続いたが、ゆっくり叔父さんに近づくと、その肩にそっと手を置いたヨシヒサくん。
オレと長野さんがホッとした瞬間、
- あ。。。。。
ヨシヒサくんが・・・横たわる叔父さんをギュっと抱きしめ、頬にキスを・・・した。
ドクンツ ..........ドクンツ ...........
驚きのあまり、大きく高鳴る心臓は口から飛び出しそうになる。
- 挨拶・・・じゃないよな・・・・?!
ひとり瞬きをするが、長野さんの方に顔を向ければ、やっぱり口をあんぐりと開けていた。
「・・・ミク・・・」
小さく声を掛けて離れる様に促したのは、妹の明子さん。
その声で、ヨシヒサくんは叔父さんから離れてくるりと向きを変えると家の方に歩き出した。
「あ、お見送りは・・・・」
焦るオレに、「いいんです、行ってください。」と、隆哉さんが言った。
「は、い。・・・」
ふぅ、と深呼吸をすると、オレと長野さんはストレッチャーを車に乗せる。
「よろしくお願いします。」
深々と頭を下げて明子さんがオレたちに言ったので、同じようにお辞儀をするとその場を離れた。
静まり返った車の中で、運転する長野さんが羨ましくなる。
オレは、この隆哉さんと間近にいるが、掛ける言葉が見つからなくて..........。
何か言葉を発したら、さっきの事を聞いてしまいそうだった。
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