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第48話 イメージ変わる

 こんな所で会うなんて、本当に不思議だな。 めったに買い物なんかしないし、今年に入ってまだ4度ぐらいしかここには来ていなかった。なのに、たまたま入った店にヨシヒサくんがいるなんて・・・・ 「そういえば、車は何処に停めてんの?」 オレの前を歩きながら振り返ると聞いてくる。 「Gの一番奥。今日は混んでたから、なかなか空いてるところがなくて。」 「俺も免許取りたいな。今までは隆哉さんが取らせてくれなかったんだ。危険だって言って・・・」 隆哉さんらしいと思った。 彼を大事にし過ぎて、籠のトリにしてしまったんだ。 「これからだって取れるだろ。まあ、お金は掛かるけどさ。」 オレが言うと、彼はふっと笑った。 「やっぱりいいや。乗っけてもらう方が楽でいいし。内田さんみたいに静かな運転は出来そうに無いもん。」 そう言って振り返ると、オレに笑いかけた。 「・・・そう?」 なんか調子が狂う。 こんなに笑顔の出る子だったっけ?! 最初に出会った時も、次も、彼の笑った顔を見ることは無かったし、帰って来てから見たのは心を無くしたような瞳だけ。

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