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第81話 反省しなきゃ・・

 ミクは、ちゃんとバスタオルでオレの身体を覆ってくれていたが、自分で倒れたときの姿を想像したら恥ずかしくなった。 真っ裸で、、、、、 「ありがとうな。介抱してくれて・・・」 恥ずかしくて、ミクの顔を見れなかったが、オレはそう言ってペットボトルを握り締めた。 「うん、大ごとにならなくて良かったよ。救急車呼ぶの嫌だし・・・」 そう言うミクの顔を見ると、少し悲しそうだ。 「・・・ああ。」 ミクは立ち上がって自分の服を持つと、そのまま廊下を歩いて行く。 その後ろ姿を見たとき、この家では何度も救急車を呼んだことだろうと思った。 母親の時か、隆哉さんの時か分からないけど・・・・きっとアイツは何度もあの音を耳にしながら生きてきたんだ。 緊急車両を知らせるあの音は命を守るためのものだけれど、家族にとっては好気の目に晒される事になる。あの音に群がって、近所の人間がやってくるんだ。 もちろん、みんなは何が起こったのか心配をして来るんだけど・・・・ 立ち上がってからだを拭き、Tシャツを着ていると昔の記憶がよみがえる。 親父を発見した時、呆然としてどこに電話をすればいいのか分からなかったオレ。 今でもどうやって連絡したのか思い出せないが、ものすごく不安でいっぱいだった。 目の前が真っ暗になるほどの不安感。 - ダメだな・・・オレまで、ミクを不安にさせてしまうなんて・・・

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