「ぇ、……そうなのか?」 オレは、てっきり………。 「内田さんノンケだろ?」 「……ノンケって？」 「あーごめん。 普通に女が好きってこと！俺とミクはゲイって部類で、同性が恋愛対象なの。」 「へぇ……」 説明されて、初めてノンケって言葉を知った。世の中にはいろんな言葉があるもんだ。 ひとり感心していると、「内田さんは彼女いる？」と聞かれ、ううん、と首を振った。 「じゃあ、早く作ってよ！　でないとミクが可哀そうだ。」 「え？・・・なんでミクが？」 オレの彼女とミクが、どういう繋がりをもつんだ？オレは不思議に思って聞いてみる。 「ミクは、年上が好みだし・・・さすがに叔父さんとは何もなかったけど、内田さんは他人だからね、ふらっとなびいちゃうかも、だろ？！彼女が出来たらその可能性は薄れる訳で、俺としては有難い。」 「はは、バカな事を・・・」 ユタカの心配を笑ったが、チクリと刺さる部分があって、黄色になった信号を止まらずに行ってしまって焦る。