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第109話 *ミクside*

***ミクside*** 【 .........触れてしまった………ぷっくり腫れた唇のキズ。 内田さんの唇が痛々しげで、思わずキスをしたくなった。 あの人 ノンケなのに……。 優しくされると、どんどん気持ちが傾いて行く。隆哉さんのいない淋しさを内田さんで埋めようとしているんだろうか……。 俺の世界にあの人を引きずり込むなんてダメだ。絶対ダメ。 それは、わかってる筈なのに……。 内田さんには可愛い女性が似合う。 結婚して子供に囲まれて、きっといいお父さんになれる。幸せな明るい家庭……。 俺が手を伸ばしても届かない、そんな世界に内田さんは行けるんだ。 「ここに住んで」なんて頼まなきゃ良かった。こんな風にあの人を想うなんて、どうかしちゃったんだ、俺。 どういう訳か、内田さんには自分を偽らなくてもいいと思えて、すべてをさらけ出しちゃってる。 あの人は俺に同情しているだけかもしれない。 隆哉さんが変な事頼んだから、俺に優しくしてくれるんだろう。 これからは、もう少し距離を取らないと・・・ 『ミク、晩飯まだなら一緒に食うか?昨夜の残り物だけどな。』 ........... ほら、またこうやって俺に気を使ってくれるから ........... 寝たふりをしなきゃ。二人でご飯なんて、どんな顔して食べたらいいんだよ。 「おまじない」なんて言っちゃって、バカみたいだろ?!】

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