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第126話 唖然とする。
「.......え?」
「ここに居るのは、隆哉さんの形をした入れ物だけだ。明日になったら燃やされて灰になるだけ。魂はもうどこか遠い所に行ってしまったから。」
ミクは立ち上がると、オレの腕を取る。
「お、おい・・・!」と、オレがミクに引きずられ焦っていると、周りの人がオレたちを見た。
明子さんの所に行くと、ミクが「僕たち帰るから。」と報告をする。
「ヤ、あの・・・」
しどろもどろになるオレに
「分かった。ちゃんとお別れは言えた?」と明子さん。
「うん、昨日病院でしっかりお礼とさよならを言ったよ。あそこには、まだ隆哉さんがいたみたい。ここにはもういないから。」
「そう?!・・・ふふ、じゃあ、帰っていいわ。お義姉さんには伝えておく。」
「ありがと。なっちによろしく言っといてね、またいつか会おうって。」
「うん、・・・・内田さん、ミクの事お願いします。わがままな子ですけど。」
明子さんが、いともあっさり帰宅を承諾するから唖然としたオレ。
「はい。」と、思わず言ってしまった。
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