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第128話 暖かいな・・

 ガサガサ.....  ドサツ.....  変な音がして、オレは目を擦って音のする方を見た。 暗闇に目が馴染んでいるから、真っ暗い部屋に動く人影がミクだと分かった。 「・・・何してるんだ?」声を掛けられてビックリしたのか、ザザツと身体を動かすとオレの方を見る。 「ミク?!・・・眠れないのか?」とオレは言うが、返事はない。 「・・・ここで一緒に寝るか?」 そう言うと布団を少し持ち上げて入れるスペースを作った。 「・・・いいの?」と、小さな声で言うから「うん、昨夜もお前入ってきただろう。」と言ってやる。 オレの布団にしゃがみ込んで入ってくると、そっと横を向いた。 オレに背を向けるように横たわるミクが可哀そうになり、つい後ろから腕を回すと抱きしめる。ギュっと加減をしながらも抱きしめれば、ミクもオレの腕に手を添えてじっとしていた。 ちょっとドキドキしながらも、胸に包んだミクの身体が暖かくて気持ちが和らぐ。 鼻先に当たるミクの髪の毛も愛おしく感じるのはどうしてだろう・・・

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