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第12話 キミの『成長』の凄さには敵わない。

そしてこの日イチバン驚いたのは……あの満足に服も買えなかった叶が……百均で買い物してたこと!! それが……叶のこの手作りの『スノードーム』。 俺はただたんに……、 (叶と『雪の日』も出来たら一緒の傘に入って歩けたらいいなぁ…) そう思って口にした言葉だった。 俺は差し出された叶の『スノードーム』を受け取って……俺は今日ね『X'mas』を雪の日にした。 ……きっと綺麗だと思ったから…クリスマスツリーのライトに反射するようにひっくり返して……ゆっくり元に戻した。 キラキラ輝く小さなエッフェル塔の『スノードーム』の世界は、あの叶がいつも俺を『魅せる』あのデカいビー玉のような目だった。 ……叶を見たら、キラキラ輝く『スノードーム』をキラキラ輝かせた目で見てて。 ダメだった……抑えらんない。 執事だかメイドだか見ててもいいから……。 だから俺はキス……していまっていた。 「ちょー……綺麗だね。すっごく嬉しいプレゼント。まさか叶がこんなに凄いもの用意してたなんてビックリ」 もう半分は身内のような住み込みの使用人の前で、キスはさすがに……怒られる覚悟だったのに、叶は大人しかった。 また何か考えこんでんのかな……? だから俺は力作のケーキなことをばらした。 叶は……少しでも気紛れたかな? 「杉原先輩!!この食べかけてしまったケーキ、頂きたいです!!」 どした、叶? いきなり元気になっちゃったよ。 「いいよ?叶の為だけに作ったんだから」 俺は驚いてる叶がイチバン凄い子だと俺は思う。 こんなすぐ『人は成長しないもの』なんだよー? やっーぱし俺、叶には……敵う気がしないな!! 続く

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