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帰宅中のあの子♡3
「こ、高貴...!」
ちょ、ちょっとさぶちゃん!!
何でゆさぶられてるの!
ダメだよ!
「あたし、実は!神の子を護衛する、天使の末裔なんです!地上に神の子である貴方が舞い降りたので、護衛と共に、長年積もらせた思いを告げに来たんです!」
「そ、そうだったのか....!」
ねぇ、ダメだよ!!
そうだったのかじゃないよ!
俺は思わずさぶちゃんの手を引いた。
「なんだ愚民!今私は忙しいのだぞ!天界からの使者と話をしているのだ!」
俺はムッとして、さぶちゃんの耳元でコソコソ囁いた。
「俺がいるのに、あの子と付き合うの?」
「ぁ....」
さぶちゃんは迷った。
なにそれ。面白くない。
「好きにすれば」
「ぁ、玲ちゃっ...」
「堤くん!!」
女の子に腕を掴まれて戸惑うさぶちゃんを置いて、俺は家に帰った。
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