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喧嘩中のあの子♡
ムカムカする。女の子に告白された事ないからって、厨二仲間だからってデレデレしちゃって。
だけど、ちょっと罪悪感。
だって、さぶちゃんの体は俺が無理矢理開発しちゃったようなもんだし。
本当なら女の子と付き合うのが正しい訳だし。
はぁ、とため息をついた。
「......よし」
さぶちゃんが、女の子が良いって言うなら俺は身を引こう。
そう思いながらスマホを開いて思った。
よく考えれば俺、さぶちゃんの連絡先も知らないや。
「何やってんだろ...」
こんなので恋人とか、笑っちゃうよね。
一人で自嘲してると、腕を引っ張られた。
「玲ちゃんっ...」
「さぶちゃん?」
息を荒くしたさぶちゃんが俺の腕を掴んでいた。
追いかけてきたんだ。
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