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風邪をひいたあの子♡
さぶちゃんが、学校に来ません。
でも、休むなんて連絡きてないし。
あ、さぶちゃんの事だから照れて連絡出来ないのかも。
仕方ないから、休み?ってメッセージ送れば、気高き者がかかる病気になった。闘病中である。ってきた。
風邪かぁー。
早退して看病してあげたいけど、それじゃあさぶちゃんが気を使うし、何より俺が持たなそう。理性的な意味で。
だから俺は放課後まで待つ事にした。
放課後になれば、担任から必要なプリントと住所を聞いて、コンビニでゼリーとか栄養ドリンクとか買ってさぶちゃんの家に向かった。
家に着いて、インターホンを押せばさぶちゃんのお母さんが出迎えてくれた。
あ、すごい優しそう。
「ごめんね、藤宮くん。風邪移ったら悪いわ。三郎は起きてると思うから」
「大丈夫です、お邪魔します」
案内された部屋に向かって、ノックすればあからさまに弱ったさぶちゃんの声。
ドアノブをゆっくり回して入れば、ベッドに横たわって気怠げなさぶちゃんがいた。
「なっ...れ、玲ちゃ...藤宮?!」
「玲ちゃんでいいのに」
ドサッとテーブルにコンビニの袋を置いて、さぶちゃんの方へ歩み寄る。
それから、額に手を当てる。
「あっつ。ゼリーとか食べられる?ドリンクがいい?」
さぶちゃんは、ふるふると首を横に振った。
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