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風邪をひいたあの子♡2
「ダメだよー?良くならないよ」
と言っても、俺がゼリー食べたいだけだったりする。
ぶどうのゼリーを開けて、さぶちゃんの口元に掬ったゼリーを持っていく。
「さぶちゃん、あーん」
「あ、あーん?!そんなものしない!!」
あーあ。照れちゃって。お熱上がっちゃうよ?そう思ってれば、案の定フラついた。
「ほら、大人しくして。良い子だから」
体を支えて、ベッドに寝かせる。
本当に熱い。
ちょっと下心あったけど、こんな状態じゃあ手が出せないなー。
「さてと。さぶちゃん俺がいると休めないでしょ?帰るよ」
ゼリーを食べてねって言って立ち上がる。
いや、立ち上がろうとした。
「行かない、で...」
腰に巻き付いた腕。背中に当たる熱い体温。
さぶちゃんに可愛く引き止められた。
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