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第17話 再生

‥最近‥亭主が…… ‥最近‥父親が‥‥ 変わった 榊原真矢と笙、親子は清四郎の態度の変化に戸惑っていた 朝…滅多に朝食には起きて来ない人間が、最近…事もあろう事か 『おはよう』 なんて言った事ない人間が、毎朝必ず挨拶を言って食卓に座るのだ 最初は悪いものでも食べたのか、頭でも打ったのかと…不安になった まぁ先日の事を気にして少しだけポーズをしているのかと思っていたが… どうやら違うみたいだ 髪を切った妻に 「髪を切ったの?似合うよ とても綺麗だ」 と囁き、康太に見繕ってもらったプレゼントを渡したり 最近は…『愛してるよ』と臆面もなく囁かれ …真矢は動揺していた また笙には今テレビに出ているドラマをチェックして 『昨日の役は良かったぞ! あんな演技する様になったんだな』と、涙ぐみ感想を告げた まさか父親から演技で称賛をもらうとは…思ってもいなかったから面食らう 何だか、拾い食いでもしちゃったのかしら?と家族を心配させた また寮から戻らない伊織にもメールを入れた 精一杯絵文字も入れて送った 伊織のアドレスを康太が教えたとも知らず、なぜ最近父親からメールが来るのか悩んでいた 「康太、今日は伊織にメールしたよ 妻には愛してるよってやっと言えた」 なんてメールや電話が鳴ると、康太は必ず誉めてやった 榊は誉められる事の必要性を身をもって知る 年は重ねたが、自分は知らない事が多すぎる 役者一代通した榊 清四郎は、役者としては凄かったが、人間としてはまだまだ未熟だったのかも知れない 榊原家は清四郎の変化を受け入れる様になっていた 笙は最近の我が家は感じが良い… これなら伊織も…と胸を膨らませていた 真矢と笙は、清四郎の身に起こった変化を聞いてみた ずっとずっと何故こんなに……この人は変わったのか疑問だったから そしたら清四郎は静かに語り始めた 「私は‥‥亡くした兄の夢を叶える為に役者になった 兄の夢を叶える為だけに日々を費やし‥‥その為だけに生きて来た そんな私には回りを見る余裕がなかった だから足らないものが多く‥‥目を瞑って来てしまった事も多かった 私は何時も上手く出来ない自分を悔いていた…… 家族との距離をどうしたら良いのか解らず‥‥諦める事しか出来ずにいた 人生の師になる方が、まだ間に合うと言ってくれたんだ 自分の足で家族に歩み寄れば、必ず家族を取り戻せると、助言をくれた 身勝手な亭主であり、父親で本当に悪かった……」 清四郎はそう言い頭を下げた こんなに簡単に言葉は出て、頭を下げれるのだ 自分の気持ちは言わなきゃ伝わらない まさにそうだな…康太 「貴方を変えた人生の師匠に逢ってみたいわ」 真矢が言うと、笙も賛同した 「それより、伊織の恋人に逢おう 今度はちゃんと挨拶をしなきゃな…… 伊織に言って我が家に伊織と恋人を招待してくれ そして、彼方の家族とも仲良くして行こう」 「貴方…」 まさか亭主の口からそんな台詞を聞ける日が来ようとは…真矢は涙した 「父さんは本当に変わりましたね それが、人生の師を得て変わったのなら、私達はその師に感謝してもしきれません…」 その相手が康太だとは誰も知らない 我が家に招待した日に、全て明らかにする 最後のピースは康太が嵌めてくれる 康太が再生してくれた家族なのだから…… 清四郎は穏やかな顔で笑った 「私の師匠は、凄く厳しいんだ 直ぐに怒られるし…たまに殴られる」 と、ボヤくと嘘…って顔をされた 本当に康太は怖い 「本当に私の師匠は怖いんだ 中々挨拶出来ないってボヤくと、死ぬ気でやらんかい!って怒られて殴られた…」 それを受け入れるなんて…家族は狐に摘ままれた感じだった そしてそんな思いをしながらも、家族に歩み寄りに来てくれた清四郎を誇りに思った その師匠が、飛鳥井康太だって言ったらみんな驚くだろうな 清四郎は楽しそうに笑った 夏休み最終三日前 康太はホテルの最上階の夜景が綺麗な部屋にいた 京都から戻って直ぐ、榊原に連れられ此処に来た 「ゃ…ぁ…」 濃厚な接吻に康太は身を捩った 既に反応している胯間を知られなくないから… 榊原は逃げる康太の体を引き寄せた 「待って…待って伊織」 榊原の服の釦が外せない 脱がせ合う服の量が明らかに榊原の方が早い 「待てないです……」 乳首を弄る指は確実に性感帯を刺激する 指に力が入らない…… 康太は榊原の接吻から逃れ、榊原の服を脱がした 「邪魔しないで…ん…っ」 「どうしても脱がしたいのですか?」 脱がしたかった 露になら榊原の肌に、康太も跡を着けたかった それより何より、榊原自身を愛したかった 初めてだから上手く行くか解らない 榊原にされてる事を思い出して… ダメだ…思い出したら中が蠢く 榊原の服を脱がす するっと脱げた体は鍛えられていた ズボンに手をかける 下着ごと下げようとするが、上手く行かず……榊原は協力した 露になった榊原は硬く勃ち上がっていた 康太は、ソレに手を添え… 口に含んだ 「ちょっ…康太…」 康太の突然の行為に驚く 驚きながらも榊原の愚息は興奮し嵩を増していた 「…大きくしないでぇ…」 榊原のを、舐めな がら上目遣いで榊原を見る 脳天まで突き破る快感 視界からも感覚からも襲われる…… 榊原は耐えきれず康太の顔に吐き出してしまった 康太の顔が淫らに濡れていた 「ったく…無茶して…」 康太の顔についた白濁を拭い呟くと 「だって…伊織の事愛してるから、やってあげたかったんだもん」 と呟やいき…… 上目遣いで「ダメだった?」と問い掛けた もうノックアウト 獣になった榊原は、康太を求めた 康太がわざわざ榊原の箍を、切ったのだ 止まる筈はなかった 康太は、気絶したようにベットで俯せに眠っていた 止まらなくて…最後の方は、康太は気絶していた ガシガシ揺れる体は力をなくしグッタリしていた やり過ぎだって解っているが……… 止まらなかった 康太を見ると、榊原を受け入れていた部分はまだ開いていた 赤い内部が妖しく蠢き中から榊原の白濁が溢れだしていた 白濁を吐き出し、赤く艶めいた内部は煽動し始めていた 榊原はそこに指を入れ、白濁を掻き出した すると康太の腰は微かに揺れ蠢いた 榊原の指を締め付け蠢く 絡み付く康太の内部 榊原を離したくないと、絡み付き離さない 榊原の下半身に熱が集中する 硬く立ち上がったソレは赤黒く血管が浮き出ていた まったく自分の愚息は正直だ 榊原は康太を抱き起こすと、自分の体に跨がせた 閉じかけた康太の秘肛が、再び榊原を受け入れる 康太の体重の重みで榊原の楔が更に奥へ行く 「やっ…榊原っ…お前また……」 康太が暴れれば暴れる程深い部分に榊原の嵩が引っ掛かる 「自分で動いて…僕をイカせて」 イキたいなら動けと康太に言う だが、最後は康太の腰使いでは我慢出来なくなってしまうんだけど… 少しでも長く繋がっていたかった 「康太…」 離れている体を1つに繋ぎたい 君を僕だけのものにしたい 僕だけの康太 でも1つにはなれない 離れているから、こんなにも求め合うのだから 尽きない愛を康太に流し込む こんなに愛しい康太を失ったら 僕は死のう 君のいない世界には生きて行けないから

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