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第19話 四悪童 始動

何だか最近、学校では有名人になったみたい そんな康太の呟きを、緑川一生は 「おめぇは、こんな騒ぎの前から有名人にだったってぇの!」 と、自分の人気を知りやがれと半ば自棄糞に言い捨てた 一生も、四宮も、一条も、達子の部屋を見ていた 榊清四郎の家族写真に康太が写って笑ってるのを目撃して‥‥絶句したのは謂うまでもない ついでに飛鳥井家も見ていて、どう謂った経緯でそうなったのか説明しに来い!と言うんで、週末に榊原の家族と飛鳥井家に行く手筈になっていた 「何か…オレ、遠い所まで来ちゃた…みたい毎日が目まぐるしい……」 康太が机に突っ伏して呟く 校内の騒ぎも凄いが、街に出ると騒がれて、榊清四郎の威力を垣間見た 清四郎は最近、榊原清四郎と、本名でバラエティー番組にも顔を出すようになっていた 時代劇の堅苦しい雰囲気と、実際の榊原清四郎のギャップに、人気は上昇していた また、最近は現代劇の映画やドラマの仕事も積極的にやるようにしていた 最近、アカデミー大賞も頂き、乗りに乗っていた 榊清四郎演じる、子を病魔で亡くし、絶望の淵に立たされた父親に、日本中が涙していた そんな最近注目の榊清四郎の家族写真の中に康太がいたから、回りは大騒ぎだ 校内では鬼の執行部の榊原と飛鳥井は、離ればなれになった異母兄弟で……… みたいな噂話も飛び出してるぞ!と一生が笑って言えば 僕が聞いた話では、飛鳥井康太は榊清四郎の愛人の子で、隠してたけど披露したって噂だったよ…と四宮が言う 違う違う! 俺様の聞いたのは、飛鳥井は北城真矢の連れ子で、認知してもらってないから、飛鳥井なんだって、話してたのだ!と偉そうに一条が言った そして更に一条は、康太、オレ様ん家の家族写真にも写るのだ! なんてほざいていた でも、内心、本当にやったら、面白いな…と決め、ずっと連絡を取ってなかった家族に聞いてみたりしていた 突然の一条からの連絡に家族は驚いたが、歓迎して話に乗ってくれた 一条がやりたいなら、何時でも良いよって言ってくれた 家族って案外側にいたんだなって…一条は再認識する そんな事に気付かしてくれたのは康太だった 彼がいなかったら、今の自分はいない… 机に突っ伏していた康太は、何かを思い付いた様に立ち上がった そして、前からやろう!って決めていた 「女装をやるかんな!」と、告げた 急な康太の発言に三人は慌てた 「どうしたんだ?康太!」 「頭に回ってしまったんですか?」 「どっか行くならオレ様も行くのだ!」 三人が好き勝手言う中、康太は 「最近、悪童らしい事してねぇじゃんオレら」 そう言えば…最近は康太の一件があって大人しくしてるな…と、四悪童は思考を巡らした 「女装すんぞ! 誰よりも美しくなって、桜林の校内回ってやる」 康太は拳を握り締め力説した 何故今、女装かは知らないが…… 少し前に女装の話は出ていたのだった 面白そうだからやろうと言っていたのを、現実にしようと謂う話だった 康太の言い分に三人は異存はなかった 「オレ様が一番美しいのだ」 「いえいえ!僕の美しさに右に出る者はいません」 「何言ってんだよ 俺だって絶対に綺麗になる」 「って事で、一生、武器の調達お願いね」 康太が言うと 「俺んち女の服って…あれだぜ…あれので良いなら調達するけど…」 困った顔で告げた 三人は頭に一生の母を思い浮かべる 一生の母、緑川綾香は、名前は綾香と可憐だが…… 実態は農園の経営者で、日頃から作業着かモンペみたいなズボン姿だった 四人はブンブンと首をふった 「うちの女は母ちゃんだけだし…」 康太の呟きに、飛鳥井玲香を思い浮かべた あの人…特攻服みたいなのが、めちゃくそ似合うから‥‥んな様な服しかないんじゃないの… 四人は首をふった 「僕んちのママ、空の上だし」 四宮の母親は四宮が中学に入学する前には亡くなっていた 四宮はそれでグレたみたいな所があった 四人は黙祷を捧げた 「仕方ねぇ! オレ様がスタイリストを口説くから、それでどうだ?」 三人は首をブルンブルンとふった 「隼人は冗談ですまねぇからな…… ガキでも作りそうだ」 「そしたら康太にやるのだ! オレ様は決めてんだ オレ様の一番最初に産まれる子供は康太にやる 男同士じゃガキは出来ないから、オレ様のガキをお前にやると決めたのだ」 一条はニカッと笑った それで、黙っている一生と四宮じゃない 「あぁー狡い! 僕も決めてたんですよ 僕の子供を一人康太にあげよう!って… 榊原とじゃ子供は出来ないですからね」 「俺だって、俺の頭脳を引き継いだ子供を康太にやるって決めてた! なんせ康太は、じぃちゃんに子守りさせてやる夢がなくなってまったし、俺の子供で我慢しろや」 好き勝手な事、ほざきやがって! 榊原と康太じゃ逆立ちしたって子供は作れない だからって、そんな にもらったら、三人の子持になってしまうじゃないか! 「それより、女装だってば!」 好き勝手言い出した三人に取り敢えず、目標を言う 「武器がなきゃ戦えんなぁ」 四悪童が所望する物は全て武器扱いなのだ 「仕方ねぇ! 榊原の父ちゃんなら武器の調達は得意かもな知れねぇな」 榊清四郎に武器の調達なんて恐れ多い… と、言う一条は無視して 康太は携帯を取り出すと、電話をした 「あっ、清四郎さん 頼みがあんだけど、良い?」 榊は康太の頼みを二つ返事で了解した 四悪童として今度女装をやる話をしたら、榊は乗り気でスタイリストも着けると言い出した カツラも合うのを用意するから、決行の日を楽しみにしていて と、言い出す始末だった 榊は京都で四人には会っているから、イメージを、スタイリストに言って用意させるつもりだった 「じゃあお願いします」 詳細な打ち合わせをして電話を切ると康太は 「決行は明日! 放課後に学校の駐車場に来てくれるって」 「中々ノリの良い親父なのだな… 最初はすげぇ怖かったし、流石のオレ様も緊張しまくりだのだ……」 「じゃ取り敢えず解散って事で! 夕飯何だろう?」 康太が解散と言うと、それぞれ鞄を持ち、寮に帰る 榊原は今日は生徒会で遅くなる まぁ何時もベッタリ一緒にって訳にはいかない 「プリン食いてぇなぁ」 康太が呟くと 「じゃあさ、冬になったら、プールにプリン作るか?」 「お っ良いなそれ」 「でもさ、プリンのカラメルはどうするんですか! カラメルがないのはプリンじゃないです!」 「プリンの中には入りたくねぇな」 一生は、ゼリーのプールに入って、皆にゼリーを分けていた プリンは粘つきそうだ カラメルもどうするか 課題は大きかった 康太が食堂で飯を食っていると、榊原がやって来た 康太は榊原に気付いた ニコッと笑って榊原に手を振ろうとすると…… 横には…清家静流が…榊原に寄り添い歩いていた 榊原は清家静流と一緒に食堂にやって来たのだ 「此処良い?」 清家は康太の前の席を指差した 「あっ…はい、どうぞ」 「伊織、ボクは珈琲だけで良いですから」 榊原が取りに行くのが当たり前って感じで座る 「一度、飛鳥井と話がしたかったんだが、護衛が厳しくてね ふふふっやっと逢えた」 康太は話が見えて来なかった 榊原は、自分の夕食と一緒に清家の珈琲を 運んで来て、清家の前に珈琲を置き、その隣に腰を下ろした 康太が泣きそうな顔になった 「こうして見ると可愛いな」 清家は嫉妬を隠さない、康太が可愛らしく思い触ろうとした 手を伸ばす清家の手を 一条が叩いた 「触んじゃねぇよ!」 一条が不機嫌な顔で康太の横に座った 一条はトイレに行ってる間になんつー光景なんじゃぁーと、慌てて康太救出に飛んできたのだ 不機嫌な一条を見ても清家は平気で笑っていた 「一条隼人! 君も間近で逢うのは始めてだね 始めまして、一条隼人」 「要件はなんなのだ?」 「ボクは君達に会いに来たんだ まだ二人足りないけど?」 「四悪童に? オレ達なんかした? 隼人なんかしたのか?」 「何もしてないのだ!」 「じゃぁ一生と、聡一郎? 」 先に風呂に入りに行った一生と四宮は、離れて様子を伺っていた なのに、桜林の花形、清家のお目に止まるような事、してない! 「してねぇよ!」 「してません!」 綺麗にハモる 一生と四宮も康太の横の席に座った 「清家さん 貴方は何をしに来たんですか」 四宮は攻撃モードで威嚇した 気の強い人間は好きだ 少なくとも媚を売る輩よりはマシだ 「四宮聡一郎 緑川一生 始めまして」 二人は会釈をした 「ボクは四悪童に会いに来ました 理由は、生徒会へのスカウトと、桜林祭の協力要請を携えて来ました 少し悪のりしてしまいました ご容赦を…… あの片想いで悩んでぐちぐちボクに言ってた伊織がやたらご機嫌なんで 締め上げたら、晴れて恋人同士になったと言ってたので、君達に逢うチャンスかと思い来ました」 「チャンス????」 康太が首を傾げた チャンスって何よ? 「そう!晴れて恋人同士になったら、逢って良いと伊織が言ったんです!」 「どういう事? 吐け伊織! 包み隠さず言わないと……」 「言わないと?」 榊原はオロオロになり問い掛けた 「隼人んとこの住人になってやる」 案に別居を仄めかされ榊原は慌てた 「康太…康太…… 言いますから……別居は止めて下さい 清家はずっと康太に、目を着けていたんです 生徒会か参謀に四悪童が欲しい…と でも僕は清家の毒気に康太を染めたくなくて……阻止してました そして、恋人同士になったら、会わせてやるって…はぐらかしてました……」 「なのに……言っちゃったんだ……」 榊原はガタイの良い体を小さくして「はい」と、呟いた 「何でオレ達が……? オレ達は桜林の嫌われ者ですよ?」 桜林学園の嫌われ者の四悪童だと…… 康太は呟いた 「それは昔の話でしょ? 今の君達は桜林を左右する人気だ 誰もが四悪童の動向に賛同する 君達の人気は生徒会でも敵わない そんな君達の力を貸して欲しい」 「生徒会には入らない」 康太はキッパリ言い切った 「策士の緑川一生 戦略の四宮聡一郎  実行の一条隼人 そして、彼等の頂点に立つのは 飛鳥井康太…君だ!」 清家は康太の瞳から目を離さない 「君が動かなかったら、三人は動かない 君が動くから…彼等は動く 君を守る為に…… 動いてくれないか?飛鳥井康太」 頼んでいるのに平伏せない それが清家と言う人間なんだろう 「で、榊原を人質に?」 康太が言うと、清家は「まさか…」と、肩を竦める 「こいつはボクが、君に何かしないか監視してるんですよ」 「清家さん、耳を…」 康太は清家を手招きした 「貴方がオレの出す条件を飲んでくれるなら、貴方の望みの桜林祭に加わってあげます」 清家は康太の横まで行き、耳を寄せる 康太がヒソヒソ清家に言う 榊原はハラハラそれを見るしか出来ない でも三人が動いてないから、危なくはない…と、自分を落ち着けた 「やる? 」 内緒話が、終わって康太が清家に問う 清家の唇が瓜を描いた 「それが、四悪童の新作?」 「そう!」 「生徒会副会長 清家静流、この身をかけて役目を全うしょう!では明日」 「清家さんのクラスに呼びに行くから」 「待ってます! 貴重なお時間を取らせすみませんでした」 清家は深々と頭を下げて帰っていった 康太は清家を見送ると、トレーを片付けさっさと席を立った 慌てて榊原も立ち上がろうとすると 「伊織」 「なっ何ですか?」 「トレーの上の夕飯、残すなよ」 言い置き、康太は食堂を出ていった 榊原は猛スピードで夕飯を平らげ慌てて部屋へ戻った ドアを開けると、康太は誰かと話をしていた 榊原は静にドアを閉めた 「じゃお願いします」 誰かに挨拶して康太は電話を切った 「康太…」 名前を呼んでも康太は無視だった 「康太…頼むから僕を見て」 榊原は康太を掻き抱いた 「伊織…」 康太が榊原の体に手を回し抱き締めた 榊原は腕の中の康太を強く抱き締めた 「悪夢かと思った」 「えっ?何が?」 「伊織が清家さんと来たから…… やっぱ僕の好きなのはコイツなんだ……… なんて、言われたら………って…… 思ったら涙が出そうだった……」 「康太…康太…… 僕が愛して止まないのは康太だけです」 ギューっと康太が抱き着いて来た しがみ着く康太を剥がし、康太に口吻けた 「康太だけしか要りません まだ不安?どうしたら不安じゃなくなりますか?」 「不安じゃない…嫉妬…… オレ以外の人といたから…嫉妬した」 榊原はドアをロックし ドア横の電気を消した 「康太が可愛すぎるから、もうこんなんですよ…」 榊原は股間を康太に押し付けた 「伊織…オレも伊織が欲しい…… オレだけの伊織だって確かめたい…んっ…ぁっ…」 ベットに雪崩れ込み、互いを感じ逢う 指で… 唇で… 榊原を… 康太を… 感じ合いたい 榊原は康太を脱がすと、康太に跨がり服を脱いだ 康太の指が榊原の体を這った 康太は榊原の……勃ち上がった……それに触れた 「こら、康太…いたずらされたらイッてしまいます……」 榊原は康太の指を取り、口に含んだ 「ぁぁっ…ぃや…」 もうどこを触られても性感帯と化していた 「康太…」 榊原の唇が下へ降りて行く 「伊織…伊織…オレも…」 康太は榊原と逆さに寝て、榊原の性器を口に含んだ 榊原も康太の性器を舐め…弄ぶ 二人は互いに舐め合った 二人で分かち合う快感に酔った 「康太…君の中に…」 榊原は、康太の足を開いた 目の前の康太の腸壁に指を忍ばせた 康太の秘肛が、妖しく蠢いた 快感を知った体は正直だ 指と舌で解す 中指を奥まで差し込み、掻き混ぜると、指に絡み付いてきた 蠢き絡み付き締め付けて、榊原のカタチを嗅ぎ分ける 「ねぇ…もぉ伊織」 「何?どうして欲しいか言って」 「ぃっ…入れて…」 「入れて欲しいなら」 榊原は康太を起こし、榊原の体の上に跨がせた 康太の立ち上がったモノが、榊原の腹に擦り付けられる 「自分で入れて…みて」 「じっ…自分でなんて…無理」 「じゃぁ、ずっとこのままだですよ?」 康太は榊原にしがみ着いた 「ねっ…ねぇ伊織…手伝って」 榊原は自分の性器を握り締め、康太の秘肛に押し当てた 「そのまま…そう…… そのままゆっくり来て……」 康太の体が榊原を飲み込み沈む ギチギチに開いた康太と繋がる孔を撫でた 「ゃっ…撫でないでぇ」 「だったら動いて…康太」 康太の体が妖しく上下する 榊原はツンと尖った康太の乳首を舐めた 「ダメッ!!ぁ…ぁぁっ」 康太は胸の刺激だけでイッてしまった 榊原の腹が康太の白濁で濡れていた 榊原は白濁を指で救い、見せ付ける様に舐めた 「康太…僕はまだイッてないのに……」 康太の内壁で嵩を増した榊原が脈打つ 一回イッて中が、益々敏感になっていた 「ねっ…お願い、次は一緒にイッてぇ…」 「康太が頑張って腰を揺すってくれるなら…」 意地悪すんな! と、康太が噛みつく様な接吻をした 二人の呼吸が荒くなる 最後は康太の腰を持ち上げ、激しく上下運動をする 「ぁぁっ…」 二人は同時に熱を吐き出した はぁはぁと荒い息の整わない体から、性器を引き抜くこうとすると、康太の内壁が絡み付いて離さない 蠢いて絡み付いて榊原を離さない 榊原は再び力が集まるのを感じた 二人は互いを尽きるまで求め合った 翌朝…康太は後悔する 激しく愛し合いすぎると…お尻が痛すぎる 体がダルい 愛され疲れって、こう言うのを言うんだろうか… 愛された… 全身……榊原に愛された この体は榊原を覚えてる 康太の内壁は榊原のカタチを覚えてる もう榊原じゃないとダメなのだ

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