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第21話 桜林祭 1日目

桜林祭当日 四悪童は校庭の朝礼台の上にいた 長ったらしい開始の話を校長にさせるより 四悪童に仕切らせた方が盛り上がる そう踏んだ清家が四悪童を壇上へ上げた 康太はマイクを持つと 「おはよう!みんな!」と、挨拶をした 生徒が一斉に【おおおぉ!おはよう!】と返し……校庭は地響きのように畝っていた 「今日、晴れて桜林祭だぞみんな!」 ヒュゥ~と口笛を吹き、皆盛り上がった 「みんな聞いてくれ!」 康太が言うと、しーん と会場は静まり返った 「桜林祭の参加者は……」 ゴクンッ……皆息をのんで……待っていた 「全員、桜林祭に参加出来るぞぉ! 今回の試験! 赤点は一人も出なかったって教師が悔しがってたぜ! 最高だぜ!凄いぜお前ら!」 おおおおおぉ!と、始まる前から凄いテンションだった 「これより、桜林学園、桜林祭開始しだ! 2日間燃え上がろうぜ!」 開始の合図でそれぞれの持ち場に散らばって行く 「こんな感じでどうですか?」 と、朝礼台から降りて清家に尋ねた 「ありがとうございます 今年の桜林祭は盛大にやりたかったんです3年の先輩方に最高の想い出を…… 我等生徒会は作って送り出したかったんです」 「じゃ、盛り上がらないとな!」 飛鳥井康太の器の大きさに、清家は感銘を受けた 現3年の先輩方は、1年の時に障害事件で桜林祭は中止 2年の時はグランドの工事で縮小で…… 清家は3年の先輩方に盛大な桜林祭を贈りたかったのだ 「女装大会は明日の午後一だから、12時には保健室に来て下さい」 「了解!」 四悪童は生徒会役員から離れ歩いて行った 「伊織…」 「何です?」 「康太君って器がデカいね」 「康太は意識してないから、あれが当たり前なんですよ…」 「お前が惚れるの解る」 榊原は、なにも言わずに笑った 「さっ僕達も役回りに戻りますか?」 「あぁ見張ってないとね エキサイトし過ぎだからね!」 清家と榊原は持ち場へ向かった 桜林祭1日目はクラス別対抗選手権 幾つかの競技をトーナメント方式で、勝ち上がって行ったクラスが優勝すると謂う単純な優勝カップの争奪戦だ 優勝したクラスは優勝カップと何らかの賞をもらえる 2日目は催し物が主体となり、各クラスや部活が、それぞれ模擬店や演劇、コンサート等好き勝手なものを開き、これも人気投票をする 最終日に一位になったクラスは、何か賞をもらえる 康太にとっては、去年は縮小で、体育祭みたいな感じで終わったから、今年は嬉しくてワクワクしていたのだ 康太達、2年C組はバスケとバレーとテニスに参加予定で、康太達は全種目に登録してあった 康太は闘志に燃えていた メラメラ燃えてて、隣に立っていた四宮がボヤいた 「なぁ一生、燃えすぎじゃないですか?」 「仕方ねぇよ 康太は負けず嫌いだからな… そして隼人は康太の為なら地球の裏側までだってフルマラソンで行ってしまえる闘志の持ち主だ 熱いったらねぇよ!」 「仕方ないですね…… 去年は縮小で、活躍の場がなかったから」 メラメラ燃えてる康太は、楽しくて仕方がなかった 「おめぇら死ぬ気で行けよ! 死ぬ気で行かなかったら、明日の女装大会で、スカート捲ってやるかんな! 覚えとけ!」 宣言された 「公衆の面前でパンツは見せたくねぇな」 一生がごちる 「康太なら絶対にやる! なので僕は死ぬ気で頑張ります!」 四宮は気合いを入れ直した 康太率いるバスケットチームは圧勝した 決勝の相手は現役バスケットチームの戦力チームだったのに…… 小回りのきく康太に振り回され…… 背の高い一条にダンクシュートを決められ 頭脳の一生と四宮に撹乱され、手も出なかった 試合終了後、バスケ部顧問と主将がスカウトに来たが、康太は断った オレ等が入ったらチームワークは崩壊するから……と、丁寧に辞退した バスケで優勝を決めた康太は勢い着いて、バレーも優勝だと息巻いた だが…バレーは康太は経験がなかった 体育でバレーとかやるけど背の低い康太が活躍する場面は特とお目に掛かれないでいた だがバレーはスパイクが決まれば点はとれると踏んだ康太は、「隼人、トスすれば決めるよな、お前!!」と半ば脅しかよ?と言える言葉を一条に投げ掛け奮起させた 康太が謂えば死んでも決める!と、一条は燃えまくり実力以上の力を発揮をする 「何がなんでも優勝だ!」 康太はボールに食らい付きトスを上げ続けた 一条はトスが上がるたびに、現役バレー選手並みの身長でスパイク見事に決めた 此処でも一生の計算されたレシーブに四宮の洗練されたパス、康太のトス それを打つ一条の四悪童しか出来ない息のあったプレーを披露した そして何より身長を生かしたブロックが群を抜き、苦戦をさせられた 見事、バレーでもクラス優勝を決めた 次はテニス 康太と一条はダブルを組み試合に挑んだ だがいかんせん‥‥小さな玉を追うのは苦手な二人だった 一生は四宮とペアを組み戦っていた 康太は取り敢えず戦うしかねぇと腹を括り 「良いか隼人、来た球はな、あのコートのラインの内側スレスレに打つんだぞ!良いな」と言い渡し 白熱した攻防戦が送られた 一条は何度も康太の言いつけ通りスマッシュをラインギリギリに打ち込み、苦しいながらも戦っていた 一生と四宮は、やった事あるのか、優雅に戦い、決勝戦まで勝ち上がって、康太と一条ペアと対戦し、見事に優勝を勝ち取った 結果…どのチーム戦も2年C組の圧倒的な優勝となった 表彰式に2年C組代表で出た康太は、優勝トロフィーを貰うのを辞退した 「何でですか?」 と、問う清家に優劣着ける為にやったんじゃないから……と述べた マイク良いですか? と、言う康太に清家はマイクを渡した 「みんなー今日は楽しかったかぁー?」 康太が叫ぶと おおっ!!と校庭に歓声が響き渡った 「オレも今日はすっごく楽しかったぞー!」と、叫んだ 「明日は女装大会だかんな! 参加する奴、12時迄に体育館でエントリーしろ エントリーする時はコスプレしたままえて来るんじゃねぇぞ! 学校に来る前に警察に捕まんぞ!」 康太が言うと、校庭は大爆笑になった 「今日は最高に楽しかった! 明日は更に盛り上がろうぜ!解散!」 康太がマイクを返し帰ろうとすると、清家はありがとうと頭を下げた 「まだ1日あんからよ」 康太は、清家の肩を叩き横を通りすぎて行った 康太の姿を見送り清家は 「伊織、生徒に優勝トロフィーとか必要なかったのかもな……… あんな形式ばったのが、生徒を白けさせたのかも知れないね……」と呟いた 「でも、僕達は暴動しないように、生徒を監視する義務があります 形式に則るのは仕方がないでしょ?」 「四悪童だから、生徒の心に闘志を燃やし、暴動にいかなかった?」 「さぁ…僕らには出来ないから、悔しいですがね」 「桜林が燃え上がってるよ…… ボクが経験した事のない盛り上がりを見せて…時を刻んでいる……」 「伝説の生徒会と言われた年のように?」 「あぁ…ボクは伝説を目の当たりにしてるんですね」 「まぁ、伝説と語られるのは今じゃない」 「伝説とは、そう言うものですからね…… 卒業する3年の餞別位はボクたちの手で作らないとね」 「今日はもう寝る事にします 静流、君も寝なさい!」 「康太くんにイタズラするんじゃありませんよ!」 「何ですか?藪から棒に……」 「明日の女装大会は失敗出来なないんです!」 清家は榊原の胸に指を指して 「女装大会の全ては飛鳥井の手の中にある お前でも邪魔したら許さないからね!」 藪蛇だぁー 榊原は肩を竦めた 「後夜祭は居なくて良いって言うなら我慢します」 と、厚かましい事を述べた 後夜祭にはワンピース姿の康太を拉致って、あんな事やこんな事を… 「駄目!飛鳥井の言葉 で後夜祭を閉める 後片付けは免除する それで手を打ってくれないか?」 「1つ貸しなのに?」 「その1つ、返してやるよ 後夜祭の指揮は執行部の頭のお前がやるんだよね?」 榊原は、あっ…と言う顔をした 「じゃあそれで手を打つ」 清家は不敵に笑い、榊原を見た 同じ様な家の人間だった だけど榊原は家を飛び出し役者にはならないと、知らん顔 清家は歌舞伎の家の跡継ぎになるのは生まれる前から決まっていた あんなに荒んだ顔をしていたのに… 今じゃないこの世の春背負ってる 何だか悔しい…… そろそろ、本気の恋をしょうと心に決めた 「さっ帰りますよ!」 榊原の後を歩き空を見上げた 桜林祭 1日目 無事終了

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