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第53話 想い②

朝…気怠げな康太は艶々だった 愛されると美しくなるって言うのは女性ばかりではないと… 康太は言ってるみたいに… 可愛くなっていく 艶々の肌に…色ずく頬…紅い唇が… 時々…ドキッとする位…康太は艶っぽくなる 本人に自覚は皆無だが… 無自覚だから…一瞬目にしても… 次の瞬間には、何時もの康太だから…気付かないのだが… 朝キッチンに行くと、瑛太がディナーの予約しておいたから…と予約券を渡してくれた 康太は艶っぽくキラキラに笑った 瑛太でさえ…クラッとなりそうな顔をして… だが次の瞬間には…一生と沢庵の取り合いをして… 目の錯覚にしとこう…と思う程だった 「オレの沢庵を取るな!」 康太が、沢庵を取られて怒る 「一枚位でケチケチすんな!」 一生は、ベーっとした 榊原は、康太の口に沢庵を一枚入れてやった 「一生、朝から康太を弄らない」 榊原が言うと「康太を弄ってんのは旦那でっしゃろ」……と爆弾発言 榊原は、思いっきし、ご飯を詰まらせた 康太が背中を叩いてやると…悠太がお茶を差し出した 「危うく…三途の川が見えるとこでした…」 榊原が一生に恨み言を言う 一生は大爆笑した 「昔の榊原伊織には…冗談なんて通用しねぇ雰囲気があったのにな。」 一生は染々と感心していた 「一生が鍛えてくれたので… 下ネタもバシバシ言うようになり… 執行部の変態の威名も遠くないでしょう」 と、榊原は笑い飛ばした 一生も四宮も大爆笑した 「俺はこんなに旦那が使える男だとは、流石に思わなかった。 俺等の所まで、鬼の執行部の榊原伊織が降りてきてくれるとは思わなかった 寝食を共にすると、旦那の人間性が良く解る 流石、康太の惚れた男だけあると、俺は感心したよ」 一生が楽しそうに言うと、榊原は残りの沢庵を一生のご飯の上に置いた 「褒めても沢庵しかあげませんよ」 一生は、その沢庵をポリポリ食いながら笑った 瑛太は楽しそうな会話を見詰め… 力哉を車に乗せ出勤して行った 瑛太がいなくなり、康太は「ご馳走さま」をすると応接間に行った 夜のディナーまで時間がある… 応接間のソファーに座った すると一生が康太にはタブレットを渡した 康太はそれを目にして…ありがとう…と一生に礼を述べた 手渡されたタブレットを黙って康太は見て そして、ふうん…と、納得し…一生に返した 「一生、明日には白馬だ 篠崎にやっと逢えるな 篠崎の果てを…お前の目で確かめろ …緑川慎吾の軌跡を探して来い」 一生は、康太の胸を軽く叩いた 「聡一郎、日焼け止め忘れると、お前のお顔は猿のケツの様に、真っ赤っかだぞ!」 康太が言うと、四宮は慌てた 四宮は、康太の首根っこを掴むと…嗤った さぁ僕を日焼け止めを買える場所に連れて行きなさい!! さぁ買い物に行きましょう♪と強引に誘った 行かなきゃ…確実にボコされる 康太は頷いた 冷たい瞳は…榊原と一生にも向けられた 二人も…うんうん…と頷いた 榊原は一生に「怖すぎる…」と、泣き言を言った 一生は、「許してやってくれ…あれをあんな風に育てたのは俺の所為だわ…」と、榊原に謝った ぞろぞろと…ダラダラ…と、歩いて近所のホームセンターへ出向くと ホームセンターは色んな商品があり、中々と楽しくて… 康太はデカい花火の詰め合わせを3個買った 四宮は、日焼け止めを…10個… 康太に買い過ぎ…と注意されても…強引に買った 帰りはファミレスで、軽く昼食を食べて、家に帰宅 飛鳥井の家の前で…喧嘩する悠太と葛西の姿があった 一生は、悠太の側に行くと、悠太を蹴った 「家の前でするんじゃねぇ! 家に入れ!入らねぇと、やるぞ!」 一生が悠太を威嚇する 康太が葛西に「家に入れ!」と、促した 家に入り応接間に行くと、悠太と葛西を座らせた 康太達は何時もの席に座った 「喧嘩の原因は凰蘭女学院のFカップの女…だろ?葛西」 康太が葛西に問う すると葛西は頷いた 「Fカップの女は、サッカー部倉持の女だ 中等部執行部部長は、人の女に手を出して現を抜かすたわけ者…だって言われてんだろ?」 葛西は…見てきたかの様に繰り出される康太の言葉に…唖然となった 一生は、皮肉に嗤い「狙いは金だな!中絶に必要な金と慰謝料」と的確に核心を突いた 「執行部の部屋で…犯ったろ悠太?」 えっ…何故兄に此処まで筒抜けになっているのか…悠太には解らなかった 「しかも生で! ゴム着けねぇで生挿れ…生出し…」 「康兄…何で知ってんの?」 一生は、悠太の頭を殴った 「康太の人脈はな、すげぇんだよ! お前がなにやってるかすら…家にいても解る 事が悠太なら尚更だ それを見て哀しんでる康太の気持ちが解るか! 思い知りやがれ悠太! お前は金蔓だ 倉持のやりそうな事だ 自分の女が孕んだら…金持ちの童貞の男を誑かして、中絶と慰謝料をガッポリもらう お前とセックスしたのが前月の中盤 それで今月妊娠が解るのはすげぇ種馬でも無理だろが! 単純で良いなりになる、金持ちの童貞を狙ったんだよ」 一生が、喚き散らす 康太は…「だから高等部のサッカー部の練習を見に行けって言ったのによぉー」とボヤいた 康太は膝を組むと不敵に嗤った 「葛西、捨てておけ! オレも今回は捨てておく 悠太は思い知れば良い 瑛兄に泣き付くか? まぁそれも良い うちは金は出さねぇぞ! 女を孕ましたら産めと言われる それが飛鳥井の家だ!」 康太の言葉に葛西は 「友が汚されるのは許せませんでした ましてや飛鳥井は貴方の名前…… それが目の前で汚されるのは…我慢になりませんでした 貴方が言っても…それは許せない」 康太は葛西に微笑んだ 「そんな馬鹿でも…友と言うか?」 康太が問うと 葛西は「はい!」と答えた 康太は「では目を醒まさせてやろう」と言い 指をポキポキ鳴らして悠太に向かった 悠太は後ずさった… 飛鳥井の家族で瑛太が一番腕が立つ 次に来るのは…康太だ 康太は弱点を見る目がある…怯めば鳩尾に入れられる かかって来そうな康太を、榊原は押し止めた 「康太…お仕置きは僕が変わりにしてあげます」 榊原が迫力で立ち上がった 一生は、面白そうじゃん♪と榊原と共に立ち上がった 榊原は悠太を脇に抱えると 「一生、ズボンを下ろして叩きなさい!」 と号令を、飛ばす 一生は悠太のズボンをずり下げると 力一杯…悠太のお尻を叩いた 「痛いってばぁ~伊織君…一生君… ごめんなさい!止めてぇ………」 ある程度叩いたら、榊原は悠太を離した 一生がズボンを上げて座らせた 「葛西、お仕置きはこれ位で良いか?」 葛西は笑いをこらえ…はい。と了承した 「悠太…自分でカタを取れ 飛鳥井の名を汚すなら、オレがお前を正すしかねぇ 軌道修正は兄の努め! この兄に…お前を討たせるな!」 康太は言い残し…応接間を出て行った 一生は、そう言うが康太は出るんだよな… と呟いた 「悠太、康太はな高等部に上がるお前が、他校から脅かされない様に 門倉に関東を統一する頭に乗し上げさせ同盟を組ませた 悠太の引き継ぐ生徒会に火の粉が飛ばねぇように…肋骨を折った様なもんだ そんな兄を…おめぇは踏みにじったんだ! 康太にあの台詞を吐かせるな どんな思いでアイツがその台詞を吐くか考えた事はあるのかよ」 一生に言われ、悠太は唇を噛みしめた 「伊織君 一生君…葛西…本当に俺は馬鹿だった これから高等部のサッカー部の練習を見に行く」 悠太が言うと、葛西は着いて行こうと申し出た 二人は応接間を、後にした 夕方になると、康太はドレスコードに着替えた 榊原も実家から昨夜、清四郎に頼んで持ってきてもらったスーツに着替えた 清四郎は、あの分厚い封筒を伊織に渡した 何かあったら使いなさい… 何かあったら…私に言いなさい 何かあったら私を呼びなさい ……と、名残惜しそうに帰って行った 四宮と一生は、一条にスーツを渡されていた 康太にもあげたのだ だから、一生と聡一郎にもあげるのだ…と。 ついでに一条は、力哉にもスーツを渡していた それに着替え、電車で関内まで行く 関内からホテルニューグランドまで歩いた ホテルに着くと、康太は毅然とホテルに入って行った そしてレストランへ行く前に、ラウンジで休む 康太は周りをキョロキョロ見渡した 「康太、キョロキョロすんな! 俺の情報は確かだ、待ってろ」 一生が唸る その時になって初めて榊原は、ディナーを楽しみに来たのではないと知った ホテルの赤い絨毯を黒いドレスを着た女が入って来た 女優顔負けの美女だった 細身の体をドレスで包み歩く姿は誰よりも美しかった 康太はその女を見付けると席を立った 「京香!」 康太が名前を呼ぶと その女は、振り向き微笑んだ その顔は凛々しく前を見据えて…覚悟を秘めていた 女は「康太…」と、言い…康太に抱き着いた 榊原が動こうとするのを…一生が止めた 「動くな!康太はお前しか愛してない! 信じてろ」 榊原は、拳を握り締め耐えた 「京香……お前はもう真壁京香になったのか?」 康太が聞くと京香は 「あぁ‥‥我はもう真壁に戻って‥‥3ヶ月は経っておる」と、康太に告げた 「康太…我はこれから用があるのだ」 京香が言うと、康太は 「瑛兄より劣る男にお前は脚を開く気か… 瑛兄の子供がいる……その体で…」 と、核心を突いた 京香は驚愕の目で康太を見た 「お主の目にはお見通しか… 瑛太は知らないのに…言わなかったのに…」 京香が呟くと同時に「京香さん」と、声がかかった 康太が振り向くと… そこにはホスト張りの、キラキラの薄っぺらい男がいた 「京香…これは酷い しかもコイツはDV野郎だ お金も親が管理していて自由になるのは微々たるもの これでは京香の親の会社の負債すら払えねぇよ!」 康太は京香の前に出た 男は…図星を刺されて、逆上した それこそが、康太の目論みなのに…上手く乗った そこへホテルニューグランドの総支配人がやって来た 飛鳥井康太がディナーを取るのを事前に知った総支配人が待ち受けていたのだ 男が康太に殴りかかろうとする前に、総支配人が男の腕を捉えて捩り上げた 「お客様、当ホテルニューグランドは暴力は禁止させて頂いております! 有無を言わせず殴りかかろうとなさる様な御客様は、未来永劫出入りを禁止させて戴きます! 警察へ行きますか? それとも此処で引かれますか?お選び下さい!」 警備のモノが男を取り囲む様に近づく 男は「ふざけるな!」と逆上し騒いだから 警備の者に取り押さえられホテルから連れ出された 「やはり、貴方は嵐を呼ばれる。 今日も素敵な出で立ちで御座いますね 貴方が御来店になると御聞きして待っておりました 部屋を御取りしています。 ご迷惑をお掛けしましたのでホテルからのサービスです。 そちらの方と…移られては如何ですか?」 総支配人の言葉に、康太は助かる…と全面的に飲むことにした 部屋へ通された康太は一人増えるから追加料金はこのカードで…と言うと 総支配人は、貴方は先日ホテル内の照明の色を指摘なさいましたよね? 私共はそれを聞き入れ直した所…客足が戻って参りました… ですから気持ちばかりのサービスで御座います… と、総支配人は頭を下げた テーブルに着くと、料理が運び込まれた 給仕は…総てを並べると、他にご入り用があります時は御呼びください と、頭を下げて出て行った 「京香、何故オレが此処にいたか…解るか?」 「真贋のお前には総てお見通し…… 総て解っているなら…私の邪魔をするな」 京香は言い切った 「お前は本当に、さっきの男に脚を開いて セックスする気だったのか? あんな瑛兄より劣る男に股を開く位なら、 会社を倒産させれば良かった お前が背負うには大き過ぎる荷物なら 瑛兄に背負わせれば良い! お前のクズな兄の為に、お前が身を売る必要などない!」 「康太…我は家族を捨てきれなかった 飛鳥井と真壁…天秤にかけたら… 年老いた両親を…捨てては置けなかった 瑛太は最高の男だ そんなのは解っている だけど…愛しているから…重荷にはなりたくないのだ 我は…瑛太を守りたかった…」 飛鳥井瑛太を愛するが故の…選択 「京香…オレの言う事を聞け…」 康太が迫る 「嫌だ…聞きたくない。」 京香が拒む そこへ…榊原は康太に 「この方は何方なんですか?」と尋ねてきた 京香も、康太に彼は誰なの?と聞いてきた 「京香、彼はオレの伴侶の榊原伊織 伊織、彼女は瑛兄の元妻の真壁京香だ」 康太が榊原を紹介すると、京香は立ち上がり康太を抱き締めた 「お前の辛かった想いは…報われたのだな 子供の時から見てきた…お前の幸せを瑛太と共に私も祈っていた 私は自分の子供より…お前が可愛い」 京香は康太に抱き着いて泣いた 「京香、真壁を再建は無理だ…兄を切れ 下手したらもう再建業者に会社の権利も売り渡しているかも知れねぇ その身重で支えれる御輿じゃねぇ 見切れ京香」 京香は、首をふる 「ならば、オレが出よう」 康太が言うと、京香は椅子に戻った 「康太は出なくて良い」 「ならば、源右衛門にお願いするか…」 「康太!人の話を聞け」 「聞いてるよ 聞いてるからオレは動いた 動いたオレを止めれねぇのは 京香、おめぇはが一番知ってる筈だ 動き出したオレをどう止める? お前じゃオレは止まらねぇぜ?」 京香は……康太…と呟き、力なく崩れた 「今日、康太に逢って我は救われた ホテルでお前の顔を見た時…… 抱き着いてしまう位…我は迷っていた…… 迷っていたのだ康太 飛鳥井の家を出て…子供が解った… 何も言わず出してくれた瑛太を… 私は捨てた 瑛太の元に帰れないなら…誰だって一緒なんだよ康太… すまない…我を許してくれ…」 「京香、会社は捨てろ お前が矢面に立つまでもなく破綻している お前は年老いた両親の面倒見ろ 施設に入れるとか…身の振り方がカタが着いたら瑛兄の元へ戻れ!」 京香は、首をふる 「我はもう飛鳥井の嫁とは認められない 義母様が…私をお許しにはならない… 我はそれだけの事をした」 「京香、お前の旦那は飛鳥井瑛太だ! 母ちゃんが何と言おうと…瑛太の姿を見失うな… 総て片付いたらオレがお前を飛鳥井に連れて行く!」 京香は首をふって…絶対に会わす顔はありません…と辞退した 「京香、おめぇにペナルティーだ 腹の子供はオレがもらう! だから、産むまで飛鳥井には来るな 病院の費用はオレが払う 生活も総て心配しなくても良い 必要な費用はオレが支払う おめぇは腹も身内もスッキリしたら 飛鳥井に戻してやる」 「康太…我はそれは望んではいない…」 「ならば、瑛太はお前以外の嫁をもらうぞ? お前を抱いたように、瑛太がその女を抱く 脚を開いて、瑛太ので貫く相手は…お前じゃなくなる お前は…それを考えた事はあるのか? お前が去って…瑛太が誰も抱かないと思った? 瑛兄はバイだ どっちか抱くとは思わなかった? お前は、耐えれるのか…? それを耐えれるならオレは何も言わねぇ。 オレは耐えれねぇ…伊織が他の奴を抱くと…想像するだけで…オレは壊れる お前は…違うんかよ?」 京香は、康太に言われて想像する… 全身を抱き締めても寒気が止まらない…恐怖に襲われる 「康太…それは……死にたくなる… 瑛太を盗られて許せるのは……… 康太、お前だけだ お前になら瑛太を盗られても…諦められる…他の女や男に…それは……辛い…」 京香は、苦しそうに…涙を流した 康太は京香の側に行くと…涙を拭いてやった 「おめぇの会社の整理はオレがする! 異存はねぇな?」 「康太が出るなら…我はそれを見ていよう」 「両親の病院は、オレが探す 認知症の母親は直ぐに…入れる施設を探す 父親は…おめぇの子供を見る前には…逝く そしたらおめぇは、子供を産め 腹の子供は…瑛太の器よりオレの器に近い 次代の真贋としてオレが育てる! 一生の子供と、伊織の血を引く子供と…オレの血を引く子供 そのうち隼人の血を引く子供も加わる オレはその子供を愛す。 飛鳥井の家を上げて愛す だけどお前も…一生同様…親は名乗らせねぇ それが瑛兄を裏切ろうとした代償だ 良いな…京香」 京香は、頷いた 「明日、真壁の家に行く! 会社の権利書を家に行ったら探せ なかったら…仕方ねぇ おめぇの兄貴に総て被せて幕を閉じてやる」 康太はディナーを終えると、京香をタクシー乗り場まで送って行った 胸ポケットから封筒に入った金を京香に渡した 「学生のオレに自由に動かせる金は知れてる 少ねぇけど使え!」 受け取らない京香のハンドバッグの中に封筒を忍ばせるとタクシーに押し込んだ 見えなくなるまで見送り…康太は溜め息を着いた 「疲れた…腹ふくれなかったな‥‥」 康太は…瑛太を必死で守りたかったのだ 榊原にも一生にも四宮にも…隼人にも解っていた 「康太…オレ様が飯を奢ってやるのだ!」 一条が、康太を抱き締めた 「お金が要るなら…オレ様が出してやる だからお金の算段はしなくて良い。」 「隼人…」 「お前は帰ってから、お金の算段をするのだろ…? そんな悩みはしなくて良い… 毎月…母親から送られてくる生活費はかなりの金額…銀行で眠っている それをお前にやる お前は嫌がるが…オレ様はお前が苦しむのは…見たくはないのだ…」 一条は、そんな悲しい顔は見たくはないのだ… 榊原も、康太の側に行くと一条の上から康太を抱き締めた 「僕も毎月…父から送られて来たお金を意地でも使わなかった時期がありますから… 出産や特養ホームに入れる金額位はありますから…心配しないで…」 四宮と一生も康太を抱き締めた 二人も多少なら用意できますから……と。 康太は…愛するが男と友の…有り難さを噛み締めた 自分一人で動くには限界がある 側にいて…手を差し伸べてくれる人がいる それだけで…歩いていけると…思った

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