口づけを交わしながら、進一郎は冬多の着ているパジャマのボタンを外していった。 　恋人の胸元を全開にしてしまうと、そっとなめらかな肌に手を這わせる。 　吸い付くような綺麗な肌の感触を楽しみながら、唇を喉元から鎖骨へと滑らせていく。 　進一郎の優しい愛撫に、冬多は目を閉じて、感じ入っていた。 　だが、声を聞かれるのは恥ずかしいのか、ギュッと握りしめた拳を口元へ当てて、漏れる吐息を必死に抑えている。 　進一郎は冬多の声が聞きたくて、唇を彼の淡い色をした小さな乳首へと移動させた。 「……っあ……」 　耐えきれない甘い声が冬多の口から零れ落ちる。 　彼は真っ赤になって、口元へ当てている拳に力を込めようとしたが、進一郎はそれを許さなかった。 「ダメだよ、冬多……、声が聞きたい……」 「だって……」 　恥ずかしそうに目を伏せる冬多の目元にキスをして、彼の手をシーツへ押さえつけた。 　そうして、進一郎は丹念に冬多の乳首を愛撫した。 　たっぷりと唾液をしたたらせた舌で舐め、吸い付き、甘噛みしたり……。 　もう片方の乳首は指で優しく弾いたり、くるくると先端を刺激したり。 　冬多が快感の声を出さずにはいられないように、淫らな行為を繰り返した。 「あっ……あ……、佐藤く……」 　冬多が甘く切ない鳴き声を零し始める。 　進一郎は、唇で冬多の乳首を愛しながら、右手はソロソロと彼の下腹部へと這わせていった。 　右手がパジャマと下着の中へ入り込んだとき、冬多は反射的に、進一郎の右手をつかんで、自分のソコから離そうとした。 　それでも、進一郎の右手が冬多の敏感なソレを握り、上下に擦り始めると、冬多の手は力を失くし、されるがままになっていく。 「う……、あっ……。ダメッ……、佐藤くっ……」 　冬多がイクのは、本当にすぐだった。