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第84話 愛し合う幸せ
「あ……」
冬多が甘い吐息混じりの声を零す。
「冬多……しても、いい?」
進一郎は服の上から冬多の体をまさぐり、すでに勃ちあがりかけている自分の雄を彼のお尻に押し付けた。
「んっ……」
冬多は小さく抗ったが、進一郎が服の中へ手を侵入させ、小さな乳首と冬多の敏感なソレに触れると、すぐに体から力が抜けて行った。
進一郎は冬多のジーンズを下着ごと足首まで落としてしまうと、首筋を強く吸い上げながら、彼のソレを握り、先端をくすぐりながら、擦りあげてやる。
「あっ……、や、や……佐藤くっ……」
明るいキッチンでの立ったままの行為に、冬多はすぐに達してしまった。
冬多の愛液を自分の手に受け止めた進一郎は、そのままそれを彼の隠された場所へと塗り込み、自身の勃起した雄にも絡ませた。
指で彼の中をほぐし、甘い声をあげる冬多の胸をもう片方の手でまさぐりながら、進一郎は彼の耳元へ囁いた。
「愛してるよ……、冬多……」
「あっ……、あ、佐藤く、ん……こんなところで……いや――、ああっ……」
拒絶の言葉は、途中で快楽の喘ぎへ変わる。
進一郎が凶器のような雄を勢いよく、彼の中へ挿入したからだ。
そのままバックから何度も何度も彼の中を激しく突き上げた。冬多のイイところを集中的にえぐるように……。
「冬多っ……冬多……」
「あ、ああっ……、や……、佐藤くん……あっ……」
冬多がガクガクと体を震わせて、絶頂へと昇りつめ、その時の締め付けのきつさに、進一郎もまた絶頂を迎えた。
立っていられなくなった冬多が進一郎に体を預けてくる。
彼の体を進一郎は強く強く抱きしめた。
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