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第8話
「やっ、やっ、やだぁぁあーーーー!!!」
門倉の下でジタバタと暴れて拳を振るう綾人を門倉は自分のネクタイを外して綾人の両手を縛り上げた。
それを合図に顔を真っ青にしては、更に暴れる綾人が鬱陶しくて、ネクタイの端を木の枝に潜りつけると、頭上に固定して抵抗を和らげる。
「嫌!嫌っ!!絶対嫌っ!!!た、助けてっ!」
縛って木の枝に固定された腕を必死に揺す振り、身を捻っては門倉から逃げようとする綾人の胸倉を掴むと低く凄むような声が耳を打つ。
「あんまり暴れるなって。本気になるだろ?」
ぞくりと背筋に悪寒が走り、身震いして身を竦めたとき、ネクタイを解かれ、きっちり着込んでいたシャツの第一ボタンと第二ボタンを外して門倉は笑うと綾人の前髪を掴んで固定した。そして、ピンクの唇へ噛み付くようにキスをした。
「んぅっ・・・やぁ、・・・ぅ・・」
ぬるりと舌が口内へ入ってきて綾人は目を見開き、涙を浮かべる。
足をバタバタさせて、抵抗するが腹に馬乗りする門倉には何の意味もなくて綾人は口内を蹂躙する舌へ歯を立てた。
「ッ・・・」
顔を離し、自分を睨みつけてくる綾人に門倉は口内に鉄の味を含ませ、面白いと呟くと、綾人のベルトを引き抜いてズボンと下着を一気にズラした。そして、そのまま綾人の上から降りて、足をぐるんっと持ち上げる。
体が柔らかい綾人は体を2つに折られ、顔も性器もお尻の孔も全てを門倉へ曝け出すような格好に羞恥で全身を朱に染めた。
「いいね。そそられる」
フフッと意地の悪そうな顔で笑われ、これから何をされるのか分からない未知に顔は徐々に赤から青へと変わっては、恐怖から体をカタカタ震わせた。
そんな相手の変化など知る由もなく、門倉はローションの入ったボトルの蓋を開くと、綾人の蕾へボトルの口をねじ込み、容器の側面を押してローションを綾人の中へと押し注いだ。
「ッヒィやっ!!!」
蕾を拡げられた上に冷たく、初めての感覚に悲鳴を上げて足をバタつかせると、門倉はボトルを引き抜き、代わりに二本の指を突き刺す。
「ィッ、ヤァァーーっ・・・んぐっ!!」
ローションの潤滑でマシとはいえ、初めての行為に痛みと不快感に悲鳴を上げると、門倉は空いている手で綾人の口を塞ぐ。
「静かにしろって。この姿見られたいの?だったら写真撮って張り出してやるよ」
綾人の口から手を離し、ポケットに入れていた携帯電話を取り出すと門倉はショックでパクパク口を開閉する綾人をパシャパシャ写真に撮った。
それに我に返った綾人が涙を流して泣き叫ぶ。
「ヤァァーーっ!!と、撮るな!!やだやだやだやだっ!!!」
枝に繋がれた手をガンガン揺さぶって抵抗を示す綾人に門倉は始終楽しそうに笑って、写真を撮ることに飽きたら携帯電話をポケットへ直し、再びキメ細かな肌をした体へ目を落とした。
ぐちゅぐちゅ音を立てて蕾を押し広げていく門倉の指に綾人はガクガク震えながら歯を噛み締めてきつく目を閉じ、顔を背けた。
「っん!」
長い指がぷっくりと膨らむ綾人の中の一点を掠めたとき、綾人の身体がビクンッと跳ね上がった。それを見た門倉が意地悪く微笑む。
「発見」
二本の指でグリグリとその膨らみを押し潰すと、綾人は喉を反らして声を上げた。
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