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第34話
「そ、それって前みたいに挿れるってこと?」
青い顔で聞いてくる綾人に門倉は少し答え辛そうに頷いた。
「優しくするよ。前みたいに酷いことは絶対にしない。約束する」
「でも、でも・・・・」
そこは出すとこであって入れるとこじゃないと、必死に視線で訴えると門倉は腕の中に綾人を抱き締めて甘く優しく言い聞かせるように口説いた。
「綾、安心して?絶対に後悔させないから。ね?気持ちいことしかしないって約束する。だから、俺のもんになって?」
不安から目尻に涙を滲ませる綾人の雫をキスをすることで舐めとる。
目の前に広がる美しい顔に綾人はドキドキ胸を高鳴らせ、気が付けば頷いてしまっていた。
「ふっ、はぁ・・・あぁぅ・・」
太ももをビクビク震わせ、うつ伏せ状態で腰のみ高く掲げられた綾人は人生初と言っていいほどの強烈な羞恥心に苛まれていた。
綾人の後ろの蕾を一襞一襞、丁寧に舐めほぐし、舌を抜き差ししながら門倉は綾人の様子を伺いみる。
不慣れな快楽と感触に体を震わせる綾人に門倉の腕が鳴る。
くそ・・・、めちゃくちゃ感じさせたいな・・・
女の子を抱く時も最近は相手を善がらせるよりも自分が満足出来ればいいと思っていた門倉は久々に可愛がりたいと思う相手を前に笑みが溢れた。
ローションを手に垂らし、温度を加えると綾人の蕾へ指を一本差し込む。
「ァア・・・っ」
痛みではなく不快感に眉を寄せる綾人に意識を拡散させる為、前に手を這わせた。
「っんぁ・・・、はぁふぅ・・っ」
カクカク腰が震える綾人のものはちょっと擦るだけで直ぐに固くなる。
快感を覚えたてのそれは門倉の手の中で従順な反応をみせた。
「あっあっ、さき・・・ッ・・」
「ん?先がなに?」
「先っぽ・・・、はぁ・・・ンっ、きもち・・・ぃ・・」
額をベッドへ擦り付け、浅い呼吸を繰り返しながら訴えてくる綾人に門倉はゴクリと喉を鳴らした。
「いい子だね。そうやって気持ちいいとこ、俺に教えていってね」
蕾へゆっくりともう一本指を追加すると、門倉はくねくねと指を蠢かせ、本格的に綾人の良いところを見つけ出そうとし始めた。
前と後ろを同時に弄っていると、段々限界が近付いてきたのか、啜り泣く声が訴えてくる。
「ヤァァ・・・、ァ・・っぅ・・・もう、動かさな・・でぇ・・・またっ・・」
「イきそう?」
視線のみ上げて聞くと、コクコク頷く綾人に可愛いなと吐息を漏らし、条件を付け足した。
「これから、イくときはちゃんと言ってね。イくって言いながら出すんだよ?あと、俺の名前も呼んで」
そしたら、もっと気持ちよくしてやると教え込むように綾人のものを擦りあげる。
「はぁァアんっ、イ、イくぅ・・・っ、だめっ・・か、門倉せんぱ、イ、イくーーーーーッ」
大きな声で綾人は教えられるまま叫ぶと、門倉はそれでいいと綾人の先端を強く親指の腹で擦った。
その瞬間、白い蜜が吐き出され綾人の目の前がスパークする。
意識が朦朧とし、乱れる呼吸と鼓動がしんどいとぐったりしていたとき、門倉の指が綾人の中のプックリと膨らむ一点に触れた。
「ィヤァっ!!」
沈めていた体をビクンッと跳ねさせ、ビュッとその瞬間、綾人のものから白濁が飛んだ。
「あれ?出したりなかった?」
まだ硬さはあったが、たった今、達したばかりで前も弄ってないのに、まさかイくとは思ってなくて門倉は驚いた。
綾人は恥ずかしさに目をキツく閉じると身を固くして、どうしていいのか分からないと体を震わせる。
そんな一つ一つの反応が新鮮で門倉はどう啼かせてやろうかと笑みを深くした。
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