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第35話
「ィッあァ・・・やっ、そこ、やだァア・・・ほんと・・、ヤッ・・・」
腰を浮かせて逃げようとする綾人に門倉の指が追いかける。
「ほらほら、逃げない。ここでも気持ちよくなるれるってこと、ちゃんと覚えなきゃ」
楽しさ爆発だと言わんばかりの声色で門倉は綾人の前立腺をグリグリ抉るように責め立てた。
「ヒィ、ィアァーッ・・・あぅっ、や、やめてぇ・・・も、無理・・・やめたい、やめたぃ・・!痛いっ!痛いぃーーー!!」
泣き悶えてはいきなり、痛みがあると訴え始めたことに門倉の手が止まった。
「え?嘘・・・。本当に?」
見た感じ、明らかに気持ちは良さそうだが、もし本当に痛いなら止めてやらねばと真剣に聞くと、綾人は瞳を揺らしながら何度も首を縦に振った。
「どこが痛い?ここは?」
「イ、たいぃーーーーーッ」
前立腺の横を押すと、綾人は顎を反らせて涙を散らす。
「ここは?」
膨らみのある前立腺を軽く撫でると、前のものから蜜を垂らして頭を抱えた。
「あっうぅ〜、い、痛いぃ・・・っもう、無理っ、痛い・・・いたいのぉっ・・もう、痛いからやだぁ・・・・」
涙を浮かべてやめて欲しいと懇願してくる綾人に門倉は困ったなとため息を吐いた。
自分の見立てでは恐らく、痛いことはないはずでただ強過ぎた快感に戸惑っているのだと思えた。
痛いという言葉に自分でも驚くほどの心配心から気を遣ったのだが、それが仇となったのか綾人は何をしても痛いとしか言わなくなってしまった。
「綾ちゃん、痛くないのに痛いって嘘ついたら本当に痛いことするよ?」
汗で濡れた前髪を梳いて、嗜めると綾人はビクビクしながら門倉を見つめた。
「ぅ・・・」
涙を浮かべて唇を噛む仕草にやっぱり嘘だなと確信を抱く。
「まぁ〜、綾ちゃんがそんなに痛がるなら痛み止めのお薬使う?」
「え?薬?」
ニヤリと意地悪な顔で笑う門倉に綾人は青ざめた。
ベッドヘッドの引き出しを開き、門倉は小さなカプセルを取り出した。
「・・・飲むの?」
首を傾げて恐る恐らく聞いてくる綾人に門倉はにっこり笑って両足を持ち上げ、綾人の体をくの字に折り曲げた。
「ヒィ・・・っ!」
いきなりの乱暴な行動に驚いた綾人は悲鳴を上げたが、次の瞬間、羞恥で目眩を起こした。
「こっちのお口で飲んでもらうね」
カプセルを口に咥えた門倉はツンツンっと蕾を突きながら言った。
自分の性器も後ろの蕾も全てを曝け出す姿に綾人は恥ずかしさに目をキツく瞑る。
「ゆっくり挿れるから・・・」
つぷっと、音を立て舌でねじ込んでくる門倉に綾人は身震いした。
舌で奥まで入れられたあと、指を二本挿れてカプセルをかき混ぜられる。
「はぁ、ァア・・、ふっ・・・・」
綾人の熱で徐々に溶け始めるカプセルは中に入っている薬が拡散していく。
その薬を内壁へ揉み込むように擦り込んでいくと、綾人の体がおこりのように震え始めた。
「アッアッア・・・、あ、熱いっ・・ハァ・・・ぁ・・」
足をバタつかせる綾人から門倉はしたり顔で足を下ろさせると体を離した。
「ァアんっ、これ何ぃ!?お尻がっ・・・、あっ・・・」
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