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第49話
「はぁヒィ・・・、ろ、ろくじゅ・・あっあっ・・・、イ、イくぅ・・・ッ」
「イかせないってば。まだ六十でしょ?ほらほら〜」
ぷっくり膨らむ前立腺を撫でて、空いてるもう片方の手で乳首をこね回してやると、綾人は体をおこりのように震わせ泣き崩れた。
ドライでもイかせるつもりのない門倉はギリギリの所まで追い詰めては達しそうになるのを見極めて、フッと全ての快感を奪うように刺激を止める。
先ほどからずっとそんなことを繰り返されていて綾人の体は焦燥感に駆られて、身体の神経がいつも以上に敏感になっている気がした。
「ろ、ろくじゅ・・・いち、六十二っ・・・六十さ・・・」
必死にかずを数えてゴールを目指す綾人に門倉はいいね〜っと呟く。ラストスパートへ近付くと、ご褒美だと弧を描く唇を綾人のものへと近付けた。
「ラスト三十秒。楽しみなよ」
ふふっと吐息で笑うと門倉はあーんっと口を開けてピンクのそれを口へ咥え込んだ。
「な、なじゅうっ、あっァア!!」
大きな刺激にビクビクッと体を揺らし、悲鳴を上げると、門倉は容赦なく綾人を攻めた。
濡れる舌を這わせ、顔を上下に動かして扱くと同時に後孔へ入れた指で前立腺を突き上げる。
「ひぁ、あうっ・・・ッヒィ!む、無理っ・・あぁ・・せ、先輩っ、や、止めてッ・・・ァアーーーーーッ」
縛られた腕を引っ張り、顎を反らせて目の前をチカチカ点滅させる綾人は荒れ狂う自身の熱に絶叫を上げた。
かずを数えないことに仕方ないと、門倉は唇を離してペロリと舐めるだけの行為に変えてやる。
「ほら、これならマシだろ?早く数えなよ」
オマケだよっと囁く門倉にガクガク頷きながら綾人は続きを必死に数えた。
「きゅ・・・じゅ、はち・・ァウ、ふぁ・・ッ、きゅじゅ・・・きゅっ、ひゃ、ぁくぅ・・・っ、イ、イきたいっ!イかせてぇ・・」
念願の百秒を数えたと訴えてくる綾人に、門倉はいい子だと頭を撫でて根元の紐へ手をかけた。
「と、といてぇ!早くっ!はやくぅ・・・ッ!」
未だぐちゃぐちゃと前立腺を撫でてくる門倉にビリビリする刺激が辛いと急かす。
「ほんと、可愛い・・・。今度は二百でもいいかな」
もっと見ていたいと呟く門倉はスルリと綾人の根元を縛る紐を解いてやった。
「アッアッアッーーーーーッ、イ、くぅぅ〜・・か、くらせんぱぁ・・・でるぅっ、でるっ!!」
堰き止められていた綾人のものは弾けん勢いで白濁した液を吹き上げた。
前立腺を思い切り抉るとその勢いは収まらず、ドピュドピュと勢いよく溢れでる。
「やらしい天使だ」
顔中、涙と涎まみれで、体は自身の吐き出す精液塗れにも関わらず、美しいと思えた。
これで、もっと甘くやらしく俺を誘えれば完璧なんだけど・・・
惚ける天使を前にそんなことを考えながら門倉は自分のズボンと下着を下ろした。
そして、綾人の熟した蕾へ己を押し当てる。
「もう少し、頑張ってね。綾ちゃん」
綾人が気を失いかける瞬間をわざと見計らい、門倉は楽しげに囁くと意識を取り戻せと言わんばかりに自身で綾人を一気に串刺しにした。
「ギィ、アァあァアーーーーーッ!はぁ、ふぅぁ・・・はひぃっ、ヒィヒィっ・・あうぅっ」
予期していなかった暴力に似た刺激に体を飛び上がらせ、悲鳴を上げては意識を覚醒させると、そんな自分に構うことなく門倉は奥を突いてくる。
そんな門倉に揺れる眼球を向けて、綾人は痙攣を起こした。
「綾ちゃんの中、熱くてとろとろ。キュウキュウ締め付けて気持ちいいよ」
奥の奥を暴いては、ゆさゆさ腰を揺すって賛美の言葉をかけるが、当の本人の綾人はそれどころではない。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・、も、もうっ・・・ムリぃ・・、あたまが・・・変っ・・。狂うっ・・・」
頭が、脳が痺れる感覚に怖いと喘ぐ綾人に気を良くした門倉は足のベルトを片方外してやった。
同じ体勢で括り付けていたからか、ダラリと力なく痺れる足は感覚をなくしていた。
そんなおもちゃみたいな足を門倉は肩に担ぐと、より一層、奥を目指すように腰を打ち付けてきた。
「ぁあんっぅ!」
最奥の壁へ門倉の太く長いものがぶつかり、綾人のものがまた弾けた。
「あ!また、勝手にイッたの?」
ピタリと腰を止めて、責めるように言うと綾人は目の前を真っ暗にしたように涙を流して謝った。
「ご、ごめんなさいっ!ごめんなさいぃ!!ぼく・・・、僕っ・・」
さっきのようなことはもう嫌だとガチガチ歯を鳴らして謝る綾人に門倉は驚いた。
悦んでいるように見えたのだが、綾人の様子から恐怖心が勝っているようだったからだ。余程キツかったのを知ると、少し可哀想な気もしてきた。
「ん。反省してるならいいよ。じゃあ、今日もここ、空っぽにしようね」
「へ?」
淫靡な顔で微笑みかけてくる門倉は綾人のものを握りしめて惚ける顔へキスをした。
可哀想ではあるが、可愛いが先立つ。
笑顔もいいが、泣く姿は絶品。
善がる姿は例えようもないぐらいの美術品だと思えた。
狂わせたら・・・
どうなるかな?
黒い感情が渦巻く門倉は、またそれは今度ね。と、心の中で呟き、自身も満足するべく本格的に腰を振り始めた。
涙を散らしては意識を手放したがる天使を突き上げる。そして、その夜、門倉は思う存分、小さく甘いその身体を蹂躙し続けた。
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