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第72話

「アッアッア・・・、イきたいっ、せんぱっ・・イきたいよぉ・・・」 門倉の上で言われた通り、一生懸命ピョンピョン跳ねる綾人は自身を戒める手を解いて欲しくて、その手を引き剥がそうとしていた。 「綾ちゃん、もっと右」 そんな綾人の努力を無視して、ぐいっと腰を逸らせた瞬間、綾人の呼吸がヒュッと止まって、動きも止まった。 「当たってるでしょ?そこに押し付けながら跳ねて」 「あっ・・はぁ、む、りぃ・・・っ、う、ごけないッ・・・」 ガクガク震えて、懇願してくる綾人に門倉がニヤリと笑う。 「そう・・・。じゃあ、俺が動いてやるよ」 その一言に、瞳へ怯えた色を見せ、逃げようと腰を浮かせた綾人だったが、門倉の突き上げの方が一歩早く、弱い箇所への刺激に顎を反らして絶叫を上げた。 「ィヤァあァアーーーッ・・・、あ、当たってるっ!そこっ、当たってるぅーーー!!」 やめてと泣き乱れる綾人のものを解放すると、代わりに、腰浮かせないように押さえつけ、下へ下へと引っ張っては、狙ったように何度も同じ箇所を突いた。 「はっ、ひぃ、ひぃィんっ、し、しんじゃうぅ・・・ぼ、く・・・っ」 目の焦点をぶれさせて、気が触れると全身ぶるぶる震えさせる綾人に門倉は熱い吐息を漏らした。 「ヤバイ・・・。もってかれそ・・中、痙攣してる。綾、気持ちいい?」 「あっふぅぁ・・・、あっあっうぅっ、と、まんなっ!きもち・・・いぃ・・、イくの止まんないよぉ・・・・ッ」 涙と涎を垂らし、壊れた蛇口のように突くたびに白濁の液を飛び散らせる綾人に門倉は満足そうに笑った。 「空っぽになるまで出しなよ。ほらっ!」 ズンっと一際大きく腰を突き上げると、綾人は半狂乱に頭を振って悲鳴を上げた。 「イぃっァアーーーッ・・・、アッふぅっ・・イぐぅ、こわれるぅっ・・せんぱぁ・・ゆ、るしてぇ・・・ゆるひてくらさっ・・・」 カクカク体を小刻みに震わせ、体を前倒しにしては抱きつき、しがみ付いてくる綾人を優しく抱きとめると、門倉はくるりと繋がったまま綾人を組み敷いた。 「ここに、精液出して欲しい?」 グッとお腹を押され、綾人は口を魚のようにパクパク動かせる。瞳孔が開いて、体は痙攣を起こし、意識は完全にぶっ飛んでいた。 「終わりたかったら、可愛くおねだりしてよ?」 「・・・はぅ、っ」 ビクビクと体を震わせ、終わりというその言葉に綾人は震える手を自分のお腹へ添えた。 「こ、こ・・・。せーえき、先輩のくらさぃ・・、いっぱい出してぇ・・・」 揺れる濡れた蜂蜜色の瞳と視線が合って、その純真無垢な澄んだ色情に門倉のドロドロの色欲が爆発した。 「お前さ・・・、もっと汚くよごれてくんない?」 舌打ちと共に吐き捨てるように呟くと、綾人の足をぐるんっとくの字に曲げて、綾人が最も嫌がる最奥地にある壁の窪みを抉った。 「ヒィッ、アァーーーッ、アァーーーーーッ」 もう、悲鳴しか出せない綾人の目にはチカチカと火花が飛んで、視界が歪んだ。 強烈な快楽に四肢がバラバラになる感覚に陥る。体がドロドロに溶けて、意識が混濁し、このまま死ぬのかと思って怖くなった。 「ほら、抉られるの好きでしょ?ここにぶっかけてあげる」 ググッと鈴なりの先端を押し付けられたとき、綾人の意識がショートした。 同時にどくどくっと、門倉のものが弾けて中を温かなもので満たしていく。 意識のない天使を解放したとき、だらりと力が抜けた四肢はピクピク痙攣を起こし、なんとも無残な姿だった。 「こいつ、どうやったら汚れるんだろ・・・」 気を失うその姿は涙と涎と白濁された液塗れで決して綺麗なものではない。 だが、門倉の目にはこの世で一番の美しいものにしか瞳に映らなかった。 「めちゃくちゃに壊して、絶対捨ててやる・・・」 気持ちが高ぶり、愛しさが込み上がれば上がるほど門倉の歪んだ愛は心を蝕んでいった。

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