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第96話

「・・・っ、あ・・やっ、やだ!嘘つきぃ〜」 恥も外聞もなく、泣く門倉にほだされて、綾人は慌てふためくまま、意味も分からず首を一度だけ縦に小さく振ってしまった。 それを見るなり、門倉は態度を一変させ、綾人をベッドに組み敷くと服を脱がしていたる所にキスを落とし始めた。 「アッアッア・・・、な、舐めるのやだぁ・・」 その口付けは頭の天辺から足の先、そして、恥ずかしいことに、硬く閉ざす秘部までも暴いていくもので、綾人は先ほどから羞恥に全身を赤く染めては逃げようとベッドの上をのたうっていた。 「恥ずかしがらずに、ほら、俺の愛を受け取ってよ」 ずり上がる体を足首を掴んで引きづり戻され、足を大きく開かされると、門倉に双丘の狭間にあるピンクの蕾に舌を這わされる。 「やっ、やっ!ほんと、やだぁ・・・っ、しないっ!エッチはヤダぁ!!」 言うこと聞いてよと、懇願した目を向けるものの門倉は舌を蕾へ捻じ込んでいく。 「ん。綾がどうしても嫌な時は絶対やめるから」 「今、やだ!絶対やだっ!!」 泣き叫ぶと、門倉は顔を上げて意地悪な顔を見せた。 「こんなに、なってるのに?」 自身のそそり勃つものを指差され、綾人はかぁーっと顔を赤くする。 「これが、勃たなくなったら止めたげる。ね?だから、綾は可愛く乱れて」 楽しそうに笑って再び顔を下へと埋めてくる門倉に綾人はもう、恥ずかしいやらどうしていいのか分からないやらで、両手で顔を押さえた。 少し、大人しくなったその反応に門倉は機嫌を良くしていった。 猛の言った通りだ 泣き落としっていいもんだな・・・ 昼間の幼馴染みの助言に門倉はほくそ笑む。 自分が人前で泣くなんて今までの自分では絶対にあり得ないことだ それも、たかが恋愛に こんなガキ相手に だけど・・・ 他の奴に持ってかれるぐらいなら、涙の一つでも二つでも流してやるさ それで、この天使が手に入るなら安いものだと門倉は羞恥に震える綾人を見下ろした。 どんなことをしてでも手に入れてやる プライド? そんなの、いくらでも捨ててやるよ。 それを綾が望むなら・・・ 「綾ちゃん、大好きだよ・・・」

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