139 / 309
第139話
「あ、ごめんなさい!寝ます・・・」
ぎゅーと、瞳を閉じて焦りを見せる綾人に門倉が吐息で笑うと目尻へキスを落としてきた。
「色々なことがあって興奮してるのかな?もうちょい体力削れば寝れるかな?」
そういうと、Tシャツの裾を巡って太ももを撫であげてくる門倉に綾人は目を見開き、嫌だと体を丸めた。
「大丈夫。もう一回だけ出してごらん?口でしてあげる」
布団を剥がれ、体を起こした門倉に丸めた体をゆっくりと開かされると、足と足の間に顔を埋められた。
「う、うそっ!も、もう、でない!!」
体を上へとずり上がらせると、中心のものを握り締められ阻まれる。
「あと一回ぐらいなら出るよ」
ちゅーっと、先端を吸われビクビク体を跳ねさせると、そのまま口の中へと含まれてしまった。
「あっあっあっ・・・はぁ、んんぅ・・・」
両足に力が篭り、つま先立ちになってはベッドの上を蹴った。
「硬くなってきた・・・。いい子だね。蜜も溢れてきたし、素直に感じて」
口を離され、先端の割れ目に舌を食い込まされて、腰を跳ねさせると門倉はジッとするように腕を巻きつけて押さえ込んできた。
「綾、気持ちいい?気持ちいいなら、ちゃんと教えてね」
お前を気持ちよく出来ているのか不安だと笑う門倉に胸が締め付けられた。
そんなこと言われたら・・・
「き、もちいいっ・・・・」
恥ずかしさで閉ざしていた口を開いて観念するしかなかった。
その言葉を聞くと門倉は満足そうに笑って再び顔を沈めた。
「あっうぅ、はぁ・・・、ど・・・しよっ、気持ちいいよぉ・・、出ちゃうっ・・」
唾液と舌を絡めてグチュグチュと音を立てては綾人のものを口を窄めて上下へ扱く。
下にぶら下がる二つの玉を指で下へと引っ張るとイくことが出来なくなる知識を持っていた門倉は意地悪心からその行為を試みた。
「あっ、はぁんぅッ・・・、イ、イきたいっ!アッアッア・・・出したいよぉ〜・・」
何故か荒れ狂う快感の熱を放てないと綾人が身を焦がして涙を流した。
それが楽しくて、もっと痴態を見せろと門倉は舌を絡めて先端を吸い上げた。
「ふっ、ァアぁーーーンッ、ンンっ・・・、ひぃ・・・はひっ・・、イ、いくぅ・・・イきたいっ・・・」
門倉の紅茶色の髪を震える指先で掴むと綾人は焦点をブレさせる目を向けて、必死に懇願してきた。
「気持ちくて堪んないって顔してる。そんなにいい?」
顔を上げて根元を握り締めて上下に扱くと、綾人は顎を反らせて泣き喘いだ。
「き、もひいぃ・・・、怖いのっ!気持ちすぎて壊れちゃ・・」
首を左右へ振っては、狂いそうだと蜂蜜色の髪をベッドへ打ち付ける天使を門倉は綺麗だと熱い吐息を零した。
まだまだ煽って苛めたい気持ちと快楽の絶頂を迎える美しい姿を見たいと心をせめぎ立たせる。
「せんぱっ・・・、門倉先輩っ・・、た、助けてぇ・・・・」
両手を口元に当てて涎と涙でぐちゃぐちゃの顔を惜しげもなく見せてくる綾人に下半身が痛いぐらい張り詰めた。
「ん。大丈夫・・・、ちゃんとイかせてあげるから」
今日は十分頑張った綾人をあやす様に抱きめると、門倉は自分の性欲に蓋をし、陰嚢を手放して綾人のものを掌で包み、絶頂へと導くように上下に扱いた。
「アッはぁ・・、いい・・・、でるぅッ!!」
四肢へ力を込める綾人は門倉へ抱き着くと、耐えられないと大きな掌の中へ欲望を放った。
肩で息をしては疲れたとグッタリ力を抜く綾人の瞳へ唇を落とす。
「・・・そのまま、ゆっくり眠って」
いざなうように優しく囁くと、それに従うように綾人はスゥーっと意識を手放し、眠りについた。
ともだちにシェアしよう!