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第166話
門倉は指で挟んでいた綾人の中の数珠と、尿道へ突き刺していた棒を一気に引き抜いた。
「ーーーーーーーッ!!!」
もう、声すら上がらなくて綾人は中から臓器が引きずり出されるような感覚と今の今まで堰き止められていたものを全て吐き出させられる感覚に息を止めて身体を硬直させた。
ドピュドピュ飛ぶ精液は壊れた蛇口のように綾人の白濁を流し出し、後孔はパクパク開閉していてやらしい。
縛り付けている両腕両足はビクビク痙攣していて可哀想なぐらい綾人は身体を跳ねさせていた。
「綾、挿れていい?」
パクパクしている後孔へ自分のものを押し当てると綾人はガチガチ歯を鳴らして震えだす。
もう、無意識に恐怖が溢れ出すのか涙を流して目をキツく閉じ、次の衝撃に備えていた。
「怖いの?大丈夫、気持ちいいことしかしないから」
足のベルトを慣れた手つきで外すと、痺れてしまい、力なくダラリと下る足を門倉は腕で抱え上げた。
そして、ぐっと上へ押し上げて身体をくの字に曲げさせると門倉は上からのしかかるように綾人の蕾へ自身を突き刺した。
「アァーーーッ」
数珠のバイブなんて目じゃない重量感に綾人は声をあげて精液を飛ばす。
前立腺も奥の壁もピタリと触れ合あい余す事のない快楽に綾人の目の前が白黒点滅した。
ゆさゆさと揺さぶられ、綾人は無意識に足をばたつかせて反抗する。
「し、しぬぅーーー、も、もぅ、しんじゃうっ・・・・」
だから、やめてと請う綾人に門倉は気持ちいいがいいと熱い息を吐く。
「綾の中、キツくてヤバイ・・・、もうちょい楽しませて」
腰をぐるぐる回しては綾人の内壁を楽しむ門倉に綾人は目をキツく瞑って、歯を噛み締めた。
「ふぅーーーっ、ぅうーーーっ・・・ッ、ぅぁ・・・」
もう、擦り切れる神経に耐え抜こうと必死に全身を強張らせて門倉を締め付けると門倉は綾人の最奥の壁をグリグリ押し潰した。
「ぐぅ・・ッ、ら、らめぇぇ・・・、あ、あっ、あぅぅ・・ッ、せんぱぁ・・・いぃ・・もう、イってぇ・・・・」
耐えられないと綾人が涙で潤む目を門倉へ向けて強請ると門倉はその愛らしさにクラリとよろめいた。
それが悔しくて綾人の壁を思い切り突き上げる。
「きゃふぅっ!」
ビュクッとまた白濁を飛ばす綾人に門倉は意地悪に笑う。
「その気持ちくて仕方ないって顔、たまんねぇ・・・」
笑ってキスを落とすと綾人は舌を出してそれに答えた。
一秒でも早くこの拷問から抜け出したい。
キスで門倉の機嫌が取れるならと必死に舌を絡める。
「綾、可愛い・・・。好きだよ」
足を下ろして抱きしめてくる門倉は綾人の手を縛っていた縄をスルリと解くと改めて小さく震える体を抱きしめた。
ばらばらになりそうな身体を抱き締められて安心感が込み上がり綾人は涙を流した。
「せんぱ・・・い」
ギュッと痺れてあまり力の入らない腕で抱きしめ返すと、門倉はいい子だと額へキスをして腰を振った。
「はぁんっ、あっ、ン、そ、そこやだぁ・・・」
前立腺をガンガン突いてくる門倉に綾人は身を捩って逃げようとしたが門倉に腰を掴まれて阻止される。
そのまま気持ちいいと段々腰を振るスピードが上がって綾人は門倉へしがみついた。
「あひっ、い、イくっ・・、イく、イくぅ・・・アァーーーッ」
もう、我慢できないと綾人がびくんっと身体を跳ねさせて達すると、門倉も綾人の中へドクドクも精を吐き出した。
じわじわ流れ込んでくる熱いものに綾人はまた涙を流し、これで解放されると瞳を閉じた。
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