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第197話
「綾ちゃん‼︎?ちょ・・・、本当にどうしたの!?」
ご飯を食べて、先に風呂に入った綾人はベッドの中、裸で門倉が戻ってくるのを待機していた。
風呂から上がった門倉をベッドの中へ引き摺り込むように押し倒すと、赤い顔で門倉の腰に跨る。
「綾?今日はもう無理しないで寝たら?」
その気が無いのか優しく髪を梳かれ、自分を腰から下ろすと、ころりと寝転がせては抱きしめてくる門倉に綾人は心の中をモヤモヤさせた。
自分には時間がない。
卒業したら門倉とはさよならで、それどころか飽きられた時点でバッドエンドだ。
こうして会う時間がとても貴重なのだと考えを改めたら体を繋ぐ事も大切なことと門倉に身を擦り寄せた。
「・・・したくない?」
上目遣いで少し残念そうな声で門倉に聞いてみる。
別に無理強いするつもりはないが、せめて門倉だけでも気持ちよくしてあげたいと綾人はそっと門倉のまだ反応していない下半身に手を伸ばした。
「あ、綾‼︎?」
こんな誘われ方を綾人からされた事がない門倉は声を上ずらせて大いに慌てた。
その気が無いわけではないのだが、ここ最近精神安定剤も飲まずに過ごしてきたにも関わらず、明らかな不調を見せるほどの衰弱した姿を目の当たりにして、労っていたのだ。
別に今週ぐらい我慢して、綾人の体を休ませてもいいと思ったのだが、こんな裸で迫られたら理性がひとたまりもない。
「あ、あの!しなくてもいいからっ!門倉先輩だけでも気持ちよくなって!!」
真っ赤な顔で綾人はそう言うと、門倉のズボンと下着をズラした。
反応を示していない門倉のものはそれでも十分大きくて目のやり場に困る。
両手に持ってマッサージするように強弱刺激を加えたり上下に扱くと少しずつ頭をもたげてきた。
それが嬉しくて一層、気持ちよくなって欲しいと舌を這わせる。
「っ!」
ピクッと大きな反応を見せる門倉のものに愛しさを感じ、綾人は大きく口を開いて頬張った。
大き過ぎて根元までは咥えることは叶わなかったが、唾液と舌を一生懸命絡めていく。
「んっ、はぁ・・・んんっ・・」
呼吸する時、くぐもる声が漏れるなか、根元を両手で扱き、ちゅぱちゅぱ先端を吸うと苦い先走りの汁が滲んで綾人は丁寧にそれを舐めとった。
「綾、凄い上手・・・」
ふわりと頭を撫でられ、気持ち良さそうな門倉の声に心が満たされた。
それと同時に自分の下半身が熱を持ち始めていて驚いた。
気付かれたくなくて布団で隠そうとしたとき、腹筋を使って上体をあげた門倉にクスクス笑われる。
「綾ちゃん、俺の顔跨いで」
腰を掴まれて勃ち上がった自分のものを指先に絡められ、羞恥に顔を上げて首を横へと振る。
「い、いいから!僕は今日しないの!先輩だけ気持ち良くなってください!」
身を引いて、床に散らばる自分の寝間着を着ようと、手を伸ばす綾人を制し、門倉はひょいっと腰を掴み上げて自分の顔を跨がせた。
「へ?」
あまりにも簡単に自分を持ち上げるものだから呆気に取られていたら、今度は自身をパクリと食べられた。
「ひゃあっ!」
生温かい口内へ根元まですっぽり咥えられ、くちゃくちゃと唾液を絡ませて舌を絡められる。
「はぁ、ふっ・・・アッ、アッ〜〜」
いきなりの強烈な刺激にガクガク体を震わせて達しそうになるのを四肢に力を込めて耐える。
「綾も舐めて?」
「んぁっ・・・っ・・」
咥えたまま言われて綾人は身震いすると、中断していた門倉のものを一生懸命頬張ることを再開した。
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