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第199話

「あっあっ・・・、こ、われるっ!体がっ・・壊れちゃぅ・・・」 「こんなもんじゃ、壊れないよ」 ローターを奥の壁へと門倉は自身のものでグイグイ押し付けながら囁いた。 綾人はそんな苦行に目の前を白黒させてはベッドの上をのたうちまわる。 そんな痴態を見せる綾人に今日はキッチリ壊してやると嗤う門倉はドクドクっと、綾人の中へ欲望を爆ぜて注ぎ込んだ。 その感覚にすら過敏に反応し、天使は涙を散らせた。 「あうぅ〜・・・、イ、イきたいっ・・僕も出したっ・・・・」 自身へ手を伸ばして何とか銀の輪を外そうと躍起になるが、外し方が分からない綾人は子供のように泣きじゃくった。 「な、なんでもするからぁ〜・・・、これ外してっ・・」 門倉に抱きついて懇願する綾人は必死に身を擦り寄せて頬擦りする。 門倉の機嫌を取るように猫のように甘えてスンスン鼻を鳴らして泣いた。 可愛い過ぎて頭がおかしくなりそうだと、門倉の下半身がまた硬さを取り戻していく。 ドロドロに甘えかせてもいいが、どろどろに汚して堕としてやりたいとぞくぞくした。 再びベッドヘッドに手を伸ばして引き出しを開くと小さなケースを取り出した。 涙で霞む目でそれを見ていたら、門倉が中から先端が丸くなった細い棒を取り出す。 それを見た綾人はその正体を知っていて、青ざめて暴れ出した。 「い、いやっ!それは嫌ぁぁあ!!!」 怯えた目を向けて叫び、足を閉ざそうとする綾人を低い声が叱咤した。 「足開いて大人しく出来ないなら、縛って二本挿れるよ?」 縛るという言葉と二本という数にビクッと体を竦めた綾人は動きを止めた。 「ゆ、許してぇ・・・、これ、取らなくていいから、それはやだぁ・・・・」 銀の輪を握りしめながら、いやいやと首を横へ振って哀願するが、門倉の嗜虐心は止まらなかった。 泣いて請われたらそれだけ征服感が膨れ上がる。 怯える綾人の目が思考を狂わせていく。 畏怖するその瞳を快楽に変え、否定的な言葉を卑猥な言葉に変え、逃げる体を悦びに壊したかった。

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