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第216話
「は、離せ!馬鹿!!俺はこんなとこ出てく!
!」
部屋へと戻った綾人をソファへぶん投げると、門倉は怒気の篭る瞳を向けた。
「綾、ちょっとは自重できない?自分でもその容姿が目立つことは分かってるよね?」
「・・・・・」
「ここはお前のことをあわよくばって下心を持ってる奴らが沢山いるだ!感じるだろ?不用意に一人で出歩くな!」
心配心も加わり、口調を荒げて怒りを露わにした門倉に綾人は負けん気の強さが災いして言い返す。
「あわよくばってなんだよ?そんなの分かんない!つーか、俺の行動いちいち制限すんのやめろ!息が詰まって仕方ない!!」
「綾!」
「大体、ちょっと体触られるだけだろ?それが何?俺、親戚で慣れてるし!いちいち助けてなんていらねーよ!自分の身は自分で守れる!!」
だから、放っといてと腕を組んで顔を背ける綾人に門倉はプチリと自分の中の何かが切れる音が聞こえた。
「へ〜。親戚で慣れてるんだ。自分の身は自分でね・・・」
スッと目を細め、綾人へゆっくり近付いていくと、不穏な空気に恐怖を感じたのか綾人はソファから立ち上がろうとした。が、次の瞬間、目にも見えない速さでソファの上へ押さえつけられ、視界が一転した。
「っ!!」
気が付いた時には門倉にのしかかられて、天井を見上げる形となり、目を見開いた。
「ほら。今すぐ俺から自分の身を守ってみろ」
綾人を見下し、門倉は大きな掌を綾人の薄い胸へと這わせ、吐き捨てるように言い放った。
「や、やめろ!馬鹿!!気持ち悪い!!」
服の裾から手を進入させて肌に触れてくる門倉を綾人は青い顔で怒鳴りつけた。
「親戚で慣れてるんだろう?」
「うっ・・・」
「ほら、早くなんとかしないとズボンも脱がせるぞ?」
嘲笑いながら、綾人の腕を頭の上で一纏めに押さえつけて短パンと下着に手をかける。
「や、やだ!変態!死ね!!馬鹿!!」
足をバタバタさせて身を捩って逃げようとする綾人を門倉は無表情で攻めていく。
滑らかな肌に手を這わせ、ピンクの飾りを指先で摘んでは捻ったり引っ張ったりを繰り返した。
「っ!や、やめろってばぁ・・・」
赤い顔で半泣きになりながら抗議してくる綾人に門倉はその飾りへ口付けしては舌で舐めとり押し潰したり甘噛みしたりを繰り返し始めた。
「あっ・・・、んぅッ・・や、やめっ・・」
「なに?感じてんの?親戚にされたときもそんなヤラシイ声、出してたわけ?」
意地悪な言葉を投げかけてくる門倉に綾人は顔を真っ赤にして唇を噛み締めた。
「俺一人でもこんな状態で、あんな複数相手に逃げられる気?」
チュパチュパとわざと音を鳴らして乳首を吸ってくる門倉に綾人はビクビク体を跳ねさせて、唇の端から勝手に漏れる喘ぎ声に涙を流した。
「ァアんっ、イヤ・・・、それ、やだぁ・・」
記憶はなくも、門倉へ刻み込まれた快感を体は覚えているらしく、綾人は与える快楽に従順な反応を見せた。
焦れたと腰を浮かせて振る綾人の下着の中のものは反応し始めており、張り詰めている。門倉はそれを見て、クッと喉の奥で笑うと一気にズボンと下着を剥ぎ取った。
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