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第218話

「ァアアッ、な、なんでっ!?」 熱に浮かされて、涙に濡れた瞳を向けてくる綾人に門倉は自分のズボンの前を寛げた。 「大丈夫。ちゃんと、イかせてあげるから」 片足を腕へ抱え、大きく開かせて門倉は自身のものを取り出すと、パクパク収縮を繰り返す綾人の蕾へ先端を押し付ける。 一瞬、怖いと顔を強張らせたが、優しく微笑んでやると両腕を伸ばして綾人は抱きついてきた。 「・・・前もコレした?痛くない?気持ちいい?」 不安な声で聞いてくる綾人に吐息で笑って頷く。 「うん。綾は俺の大好きだったよ」 チュッと唇へキスをすると同時に自身を一気に捩じ込むと、綾人の口から絶叫が上がった。 「ァアーーーーッ!!」 指とは比べ物にならない存在感と圧迫感は内臓を押し上げられる苦しいものだった。だが、それ以上に前立腺を擦りあげられ、腰を抱えられて望み通りその場所を何度も突き上げられることでなんとも言えない快楽に落ちた。 「あっうぅ、いいっ・・・、アッんん・・おっきくて・・・、気持ちいいっ・・」 自身のものから白濁した液を突き上げる度にピュッピュッ飛ばす綾人に門倉は可愛いと頬を撫でる。 ゆっくり、腰を止めて繋がったまま綾人をうつ伏せに組み敷くと、更に腰を高く掲げさせた。 「綾ちゃん、俺の名前呼んで?」 パンッと、そのままの勢いで腰を思い切り叩きつけ門倉は一気に綾人の最奥目掛けて中を貫いた。 「ァアアーーーっ、んぁ、アッアッ、あたって、当たってるっ・・・」 最奥の壁に門倉の先端が当たり、ガツガツ突かれる衝撃に目の前に火花を散る。 イきそうだと体を震わせ、舌を突き出したとき、門倉の大きな手に根元を握りしめられて綾人は射精を堰き止められた。 「イヤァッ!く、るしいっ、それやだっ!!気持ちくないっ!!」 首を振り返られせて止めてと訴えてくる綾人に門倉は壁を抉りながらもう一度言った。 「綾、俺のこと呼んで。俺の名前呼びながらイッて」 いつも過剰に求めていた決まり事を今の綾人にも門倉は求めた。 綾人は頭が痺れると、背中を反らして門倉の名を口にする。 「はぁんぅ・・・ゆ、優一っ・・」 「え!?」 まさかの下の名前で呼ばれ、門倉は動きを止めて目を見開いた。 それをまた焦らされてると取った綾人は腰を振って名前を再び呼んだ。 「はやくっ、優一・・・、イきたい・・。奥、突いてぇ・・・」 ヤラシイ言葉と共に挑発してくる綾人に門倉は赤面しながら、綾人のものから手を離し、代わりに体に覆い被さって肩を絡め取るように抱きしめた。 「すげぇ、興奮する。めちゃくちゃにしたらごめん・・・」 切羽詰まった声を耳たぶを甘噛みして囁かれ、綾人はぶるりと体を震えさせた。 門倉は奥歯を噛み締めると、無我夢中で綾人へ腰をぶつけて欲望を叩きつけていく。 「ぁあ・・・、アッん、ゆ、いち・・・優一っ・・」 教え込まれたように何度も何度も門倉の名前を呼び続ける綾人に門倉は愛おしいとキツく体を抱きしめて最奥の壁に欲望を爆ぜさせた。 綾人も何度目になるか分からない精を放ち、腹の中に広がる熱に涙を流してそっと、瞳を閉じると同時に意識を手放した。

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