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第255話

「ゆ、ゆーいち!部屋にちょっとだけ戻ってもいい?」 制服に着替えた門倉へ綾人はベッドの上から聞く。しかし、返ってきた答えはノーだった。 「どうして?日記を取りに・・・」 行きたいだけと続けようとしたら、門倉はベッドへ大股で近付いてくると、ベッドヘッドから男型のバイブを取り出してきた。 「え・・・」 怯えた目を向けて身を引くと、足を持ち上げられて体を倒された。 そのまま一気にバイブを後孔へと押し込まれ、綾人は背中を反らせる。 「ィ、アァぁあッ・・・んっ・・はぁ・・・ァアアーーーッ・・」 ズブズブとバイブを根元までキッチリ埋め込まれ、バイブをMAXに起動されて綾人は体をおこりのように震わせた。 ローションやら門倉の放ったものがまだ蕾を濡らしていたことから、痛みこそないものの綾人の体には大きな快感を生れた。 「ぁっ、止めてっ!やだぁ・・・、これヤダァ・・」 「立って歩けるぐらい余力があるなら可愛く啼いて一回イッてて。イく前に勝手に取り出したらお仕置きするからね」 チュッと、涎の垂れる唇にキスをされ門倉はそう言い残すとベッドから離れて部屋を出て行く。 それを涙で霞む瞳で見送ると、シーツを手繰り寄せた綾人は必死に襲い来る体の熱と規則的な愛撫に悲鳴を上げて門倉の帰りを待ち望んだ。 「んっ・・・、ゆーいち、早くぅ・・・帰ってきてぇ・・」 達しそうだと荒い呼吸を繰り返しては綾人は自身を両手で上下に擦った。 イくと体が辛いから嫌なのだが、バイブを早く取り出したいのと大きな快楽の波が押し寄せて我慢が出来そうになく、綾人は限界だと門倉の名前を何度も叫んだ。 「ァ・・・はぁ・・、ゆーいち・・・ゆーいちぃ・・、イ、いっちゃうっ・・・でちゃうっ・・」 ヴヴヴッと、後孔から響く機械音が嫌で首を左右へ振って意識を背けると、綾人は顎を反らせて達した。 ビクビク跳ねる体から必死にバイブへ手を伸ばして体の中から引っ張りだし、バイブのスイッチを切って、事後の余韻に浸りながら呼吸を整える。 熱に浮かされた思考が徐々に冷静へとなり、綾人はタオルケットへと包まった。 この一週間、今までにないぐらいの熱情を見せては自分を襲ってくる門倉に綾人は戸惑っていた。 優しくもあるが、我慢が利かないと手酷く抱かれる日もあり、それはいつも週末に良くあることだったのだが、こうして一週間も毎日続くと流石に綾人の体も悲鳴をあげた。 好きと自覚して想いを伝え、好きと言われる手前、嬉しくて反抗出来ずにいた。 だけど、激しい情事に付いていけない自分が怖い。 更に、壊れたように求めてくる門倉も少し怖かった。 願わくば、明日から学校へ通いたい。 門倉とは前のようなペースで関わりたいと綾人は思う。 そんな事を考えながら、体力を削ぎ落とされた体と思考は重い瞼に逆らえず、深い眠りへと落ちていった。

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